
- 三層ソールの踏み心地が新感覚
- 沈んでから前へ転がる推進感
- 長距離でも足裏が疲れにくい
- サイズ選びが簡単でワイドあり
- かかとの形状で消耗が穏やか
- 302gで軽量派には重すぎる
- 冬は隙間風で足先が冷える
Onの看板モデル「クラウドモンスター」の3代目が、ついに登場しました。
今作の目玉は、ブランド初となる三層構造のクラウドテックです。
ただ、スペック表を見ても前作との違いはほとんど分からず、価格だけが24,200円に上がっています。
「本当に買い替える価値があるの?」と迷っている人も多いはずです。
この記事では、クラウドモンスター3を実際に走って普段履きもした上で、サイズ感からデメリットまで正直にレビューしていきます。
【結論】On クラウドモンスター3をレビュー|三層クッションは買いか?

しんきちクラウドモンスター3って、結局“買い”なの?ソールがボコボコで気になってるんだけど!



結論から言うと、あの三層クラウドテックの新感覚は値段分の価値ありだよ。
ただ、全員におすすめかというとそうでもないんだ。
On(オン)のクラウドモンスターシリーズは、ボコボコとした「クラウドテック」のソールで一気に人気が広がった、Onの看板モデルです。
その3代目にあたるクラウドモンスター3が、2026年3月5日に発売されました。
今作最大のトピックは、Onとして初めて採用された三層構造のクラウドテックです。
とはいえ価格は24,200円と、デイリートレーナーとしてはかなり強気な設定になっています。
この記事では、クラウドモンスター3を実際に履いて、走って、普段履きもした上で、買う価値があるのかを正直にレビューしていきます。
クラウドモンスター3レビューの結論
- 三層ソールは完全に新感覚
- サイズ選びがとにかく簡単
- ネックは24,200円の価格
クラウドモンスター3のレビュー結論を3行でまとめると
まず1つ目は、三層になったクラウドテックの踏み心地が、これまでのシューズにない体験だということです。
穴の空いたパーツが上下に潰れて、そのまま前へ転がしてくれる感覚は、歩いているだけでも面白いレベルでした。
2つ目は、サイズ選びで迷いにくいこと。
Onのシューズは横幅が細いモデルが多いのですが、クラウドモンスターは前作から元々やや幅広な作りで、今作ではワイドモデルまで用意されています。
そして3つ目が、価格です。
24,200円は、同じクラス(デイリートレーナー=毎日の練習で履く定番シューズのこと)の中では明らかに高い部類に入ります。
つまりクラウドモンスター3は「体験としては文句なし、財布にはやさしくない」一足だというのが、レビューを通した率直な結論です。
クラウドモンスター3が向いている人・向いていない人
向いているのは、クッションと反発を両方欲張りたい人です。
ジョグやロング走をゆったりしたペースで走る人、通勤や街歩きでも同じ靴を使い回したい人にはかなりハマります。
足の幅が広くてOnを諦めていた人にも、ワイド展開のある今作は狙い目です。
逆に向いていないのは、とにかく軽いシューズが好みの人です。
28cmで実測302gと、最近の軽量モデルと比べると重さははっきり感じます。
また、踵まわりがローカット気味になった影響で、足首をがっちり固定してほしいタイプの人には物足りないはずです。
スピード練習用の一足を探している場合も、別モデルを見たほうが満足度は高いでしょう。
クラウドモンスター3のスペックと価格をチェック
| 項目 | クラウドモンスター3 | クラウドモンスター2 |
|---|---|---|
| 発売日 | 2026年3月5日 | 2024年2月22日 |
| 価格(税込) | 24,200円 | 23,100円 |
| 重量 | 約302g(28cm) | 約298g(28cm) |
| スタック高 | ヒール35mm/前足部29mm | ヒール35mm/前足部29mm |
| ドロップ | 6mm | 6mm |
| ミッドソール | Helionスーパーフォーム | Helionスーパーフォーム |
| クラウドテック | 3層構造 | 2層構造 |
| ワイド展開 | あり | なし |



スペックの表を見ても、モンスター2とあんまり変わってなくない?
数字だけだと違いがわからないよ!



いいところに気づいたね。
実はこのシューズ、数字に出ない部分が全部変わってるんだ。
だからこそ表の見方にコツがあるんだよ。
クラウドモンスター3のスペックを前作と並べると、正直なところ数字上の変化はほとんどありません。
スタック高(ソールの厚み)もドロップ(かかととつま先の高低差)も据え置きで、重さの差もわずか4gです。
変わったのはクラウドテックが2層から3層になったことと、ワイドモデルが追加されたこと、そして価格が1,100円上がったことの3点。
ただし実際に履くと、この「数字に出ない変更」が履き心地を大きく変えていました。
まずは基本の数値を押さえてから、レビュー本編に進んでいきましょう。
スペックで押さえるべき3点
- 厚みとドロップは前作据え置き
- 重量は約302gでやや重め
- 価格は24,200円に上昇
重量・スタック高・ドロップの数値をレビュー前に把握する
まず重量は28cmで約302gでした。
25cmサイズなら270g前後になる計算で、厚底デイリートレーナーとしては「並〜やや重い」ゾーンに入ります。
次にスタック高は、ヒール35mm・前足部29mmです。
35mmはかなりの厚底で、着地の衝撃をしっかり吸収してくれる高さになります。
ドロップは6mm。
これは10mm前後の一般的なトレーニングシューズよりやや小さく、かかと着地でも前足部着地でも対応しやすい、クセの少ない設定です。
数字だけ見れば「厚くて、そこそこ重くて、ドロップは控えめ」という、ど真ん中のデイリートレーナーだとわかります。
この平凡な数値の上に、三層クラウドテックという飛び道具が乗っているのが今作の面白いところです。
24,200円という価格設定をどう受け止めるか
クラウドモンスター3のいちばんの弱点は、やはり24,200円という価格です。
前作から1,100円の値上げで、他ブランドの主力デイリートレーナーが1万円台後半で買えることを考えると、割高感は否めません。
ただし、Onのシューズは値引きされにくい代わりに、公式ストアの30日間返品無料などサポート面が手厚いという特徴があります。
サイズ選びに不安がある人にとっては、この安心料込みの価格だと考えることもできます。
逆に「機能に対していくら払うか」で判断するなら、型落ちになったクラウドモンスター2が1万円台まで下がっている今、そちらを狙うのも十分に合理的です。
三層クラウドテックという新体験に4,000〜5,000円上乗せする価値を感じるかどうか。
ここが、購入判断の最初の分かれ道になります。
三層CloudTecがすべて|クラウドモンスター3レビューの核心



ソールの穴が3段になったって聞いたけど、そんなに変わるものなの?
見た目だけじゃないの?



それがね、踏んだ瞬間に「あ、違う」ってわかるレベルなんだ。
穴の潰れ方が層ごとにズレるのがミソだよ。
クラウドモンスター3をレビューするうえで、絶対に外せないのが三層になったクラウドテックです。
クラウドテックとは、ソールに空いた穴の空いたパーツが着地でつぶれて衝撃を吸収し、離陸時に元へ戻る力で前へ押し出すという、Onの看板技術のこと。
初代と2代目はこのパーツが2層でしたが、今作では上下に3段重ねられています。
単純に厚みが増したわけではなく、つぶれる順番が生まれたことで、着地から蹴り出しまでの流れそのものが変わりました。
ここが今作の評価を決める、いちばんの核心部分です。
三層クラウドテックのポイント
- 層ごとに順番につぶれる
- 沈み込みが深く長くなる
- 横方向のブレは意外と少ない
二層から三層になって履き心地はどう変わったのか
いちばんの違いは、沈み込みの「深さ」と「時間」です。
2層だった前作は、着地するとパーツがきゅっとつぶれてすぐ戻る、比較的あっさりした反応でした。
3層になった今作は、まず上の層がつぶれ、続いて中間、最後に下の層という順番で沈んでいきます。
この段階的なつぶれ方のおかげで、着地の衝撃が一気に来ずに、じわっと吸収されていく感覚があります。
ソール自体は決して柔らかくなく、むしろ硬め。
それなのに脚に来る衝撃が減っているのは、この層構造のおかげだと感じました。
また、穴だらけの見た目からは想像しにくいのですが、横方向のグラつきはほとんどありません。
ミッドソールの幅が広めに取られているため、ニュートラル(足の傾きを補正しない)なシューズでありながら、安定感のある接地になっています。
Helionフォームとスピードボードが効いている場所
三層クラウドテックだけでは、あの弾む感覚は生まれません。
効いているのが、ミッドソールに使われているHelionスーパーフォームと、内部に仕込まれたスピードボードです。
Helionは、Onの中でもクッション性と反発力を両立させた素材で、温度変化に強く、冬の朝でも硬くなりにくいのが特徴。
ただし密度が高いぶん重量が出やすく、302gという重さの一因にもなっています。
そこに組み合わされているのがスピードボードという樹脂製のプレートです。
これはソールの中に入った板バネのようなもので、つぶれたクラウドテックの復元力を前方向にまとめて逃がす役割を持っています。
実際に走ると、かかとで沈んだぶんのエネルギーが、つま先が地面から離れる瞬間にポンと返ってくる感触がありました。
三層で「受け止め」、Helionで「ためて」、スピードボードで「前に流す」。
この役割分担が噛み合っているのが、クラウドモンスター3の走りの正体です。
クラウドモンスター3の外観・デザインをレビュー



見た目はどうなの?
ランニングシューズって、普段着に合わせると浮いちゃうことあるよね。



クラウドモンスター3は、そこがかなり優秀なんだ。
特にオールブラックはコーデを選ばないよ。
クラウドモンスター3の見た目は、前作のスポーティーな雰囲気から少し戻って、初代に近いぼってりしたシルエットになりました。
サイドには大きなOnのロゴ、かかとには「ON RUNNING」の文字という、シリーズおなじみのデザインは健在です。
いちばん目を引くのは、やはり穴だらけになった三層クラウドテックのソール。
横から見たときの存在感は、前作以上に強くなっています。
ここではアッパーの作りと、カラー展開の選び方を見ていきましょう。
外観レビューの見どころ
- アッパーは通気性の高いニット
- 踵がローカット気味に変更
- 黒系は普段履きでも万能
アッパーとシュータンまわりの作り込み
アッパーには、エンジニアードニットと呼ばれる素材が使われています。
一見するとメッシュですが、実際は特殊な編み方で通気の穴を作ったニット生地です。
内側から光にかざすと隙間が見えるほど風通しがよく、それでいて砂利が入るような粗さではありません。
足入れの瞬間から柔らかく、履き口まわりの当たりもマイルドでした。
シュータン(甲の上にくるベロ)は、軽量化のためかかなり薄手です。
そのぶん紐を強く締めると甲に圧を感じやすいので、締め加減は少し気を使ったほうがいいかもしれません。
特徴的なのが、Onの象徴であるスイス国旗のマーク。
通常は右足のかかとに入ることが多いのですが、クラウドモンスター3では前作と同じくシュータン部分にプリントされています。
そして意外な発見が、シューレース(靴紐)の反射素材でした。
暗いところで光を反射するため、夜のランニングでも自分の存在をアピールできる、地味にうれしい仕様です。
カラー展開と普段着コーデでの合わせやすさ
発売当初は「Limelight/Seedling」という黄色系のカラーが先行し、少し戸惑った人も多かったはずです。
ただ蛍光色のような派手さはなく、落ち着いたトーンにまとまっています。
その後は定番のオールブラックをはじめ、グレー系やホワイト系など、シリーズらしいカラーバリエーションが順次登場しました。
普段履きをメインに考えるなら、やはりオールブラックが最も使いやすい選択です。
ロゴが背景に溶けこむため主張が抑えられ、デニムでもスラックスでも違和感なく収まります。
一方で、ソールの穴の存在感は黒でも消えません。
この「歩く彫刻」のようなソールを面白いと思えるかどうかが、デザインの好みが分かれるポイントになります。
逆に言えば、そこを気に入って買う人がほとんどなので、心配は無用でしょう。
クラウドモンスター3のサイズ感レビュー|ワイドはどう選ぶ?
| 項目 | 通常(レギュラー) | ワイド |
|---|---|---|
| 横幅 | Onの中では広め | 明確にゆとりあり |
| つま先 | 親指1本分のスペース | 指まわりが解放的 |
| 甲まわり | ジャストに近い | ややゆったり |
| 脱ぎ履き | 問題なし | かなり楽 |
| 向いている用途 | ランニング寄り | 普段履き・ウォーキング寄り |



Onって幅が細いイメージだけど、クラウドモンスター3もサイズ選びが難しいの?



それが今作はいちばん心配いらないところなんだ。
むしろOnの中では例外的に選びやすい一足だよ。
Onのシューズは横幅が細めで、サイズ選びに苦労するモデルが少なくありません。
ところがクラウドモンスターは前作から元々やや幅広な作りで、今作もそのサイズ感を引き継いでいます。
さらに今回はワイドモデルまで追加されたため、足の幅で諦めていた人にも選択肢ができました。
前作のクラウドモンスター2で指摘されていた「大きすぎてフィットしない」という問題も、今作ではしっかり改善されています。
ここでは通常サイズとワイド、それぞれの選び方を整理していきます。
サイズ選びの結論
- 基本は実寸どおりでOK
- Onの他モデルより広め
- 幅広ならワイドが正解
普段のOnサイズから上げるべきか下げるべきか
結論から言うと、クラウドモンスター3は普段のサイズをそのまま選んで問題ありません。
むしろ注意したいのは、他のOnシューズで幅に合わせてサイズアップしている人です。
クラウドサーファーやクラウド6などで0.5cm上げて履いている場合、同じ感覚でモンスター3を選ぶと「なんだか大きい」と感じる可能性があります。
元々の作りが幅広なので、幅のためにサイズを盛る必要がないからです。
他ブランドから乗り換える人は、実寸に対してつま先に親指1本分のスペースが残るサイズが目安になります。
かかと側も指1本分程度の余裕があれば、締めたときのホールドがちょうどよく決まります。
実際に履いてみて、つま先・かかとともにこの余裕が確保できていれば、サイズ選びは成功と考えていいでしょう。
不安な場合は、返品無料の公式ストアで試すのがいちばん確実です。
ワイドモデルを選んだほうがいい足の特徴
ワイドを選ぶ基準は、足囲が3E以上あるかどうかです。
足の実寸に対して幅が広く、普段から国内メーカーの3Eや4Eを選んでいる人は、迷わずワイドで問題ありません。
ワイドを試すと、前足部のストレスが明確に減ります。
つま先から指の付け根にかけて解放感があり、長時間履いても指が蒸れにくい印象でした。
足入れも非常に楽で、普段履きメインならワイドのほうが快適に感じる人は多いはずです。
ただし注意点があります。
ワイドで同じサイズを選ぶと、ランニング用としてはややルーズに感じることがあるという点です。
走るのがメインで、なおかつ幅も欲しいなら、ワイドで0.5cm下げるとフィット感がちょうどよくまとまります。
クラウドモンスター3で実際に走ったレビュー



普段履きの話が続いたけど、本業のランニングだとどうなの?
ちゃんと速く走れる?



そこは正直に言うと、得意なペースとそうでないペースがはっきり分かれるんだ。
順番に見ていこうか。
クラウドモンスター3を走行用として使うと、まず箱出しの硬さに驚くはずです。
最初の数キロは「これ本当にクッションシューズ?」と感じるくらい、しっかりした接地感があります。
ところが距離を重ねるにつれて、三層クラウドテックが順番につぶれる感覚がつかめてきて、印象が大きく変わっていきます。
ペースによって評価が正反対になる、クセのあるシューズです。
ここでは実際に走って感じた挙動を、ペース別に分けてレビューしていきます。
実走レビューの結論
- ジョグ〜ロング走が主戦場
- 歩幅が自然に広がる感覚
- 速いペースでは重さが出る
ジョグ〜ロング走で感じた「転がる」感覚
このシューズがいちばん輝くのは、キロ5分30秒から6分30秒あたりのゆったりしたペースです。
前足部が反り上がったロッカー構造(ソールが舟底のようにカーブした形)のおかげで、着地したあと自然に体が前へ転がっていきます。
自分で蹴り出す意識をしなくても、つま先が地面から離れるタイミングで軽く押し出される感触がありました。
面白いのは、ピッチ(足の回転数)が上がるのではなく、歩幅のほうが伸びるタイプの推進感だという点です。
細かく刻んで走るというより、一歩一歩を大きく弾ませていくリズムになります。
そのぶん接地している時間はやや長めですが、衝撃をしっかり吸収してくれるので、脚へのダメージは明らかに少なくなります。
20km前後のロング走を終えても、足裏の疲労感が残りにくいのがこのシューズの強みです。
フルマラソン完走を目標にしている人の練習用としては、かなり頼もしい一足だと感じました。
ペースを上げたときに出る重さと硬さ
一方で、ペースを上げていくと評価は一転します。
キロ4分台に入ったあたりから、302gという重量が明確に足に乗ってくるのがわかります。
回転を速くしようとしても、ソールが厚く硬いぶん、足がついてこない感覚が出てきました。
ロッカー構造も、速いペースでは逆に「もたつき」として感じられます。
ゆっくり転がすには最高でも、素早く切り返すのは苦手な形状だからです。
インターバル走やペース走といったスピード練習で使うと、途中で脚が重くなる場面が出てくるでしょう。
あくまでデイリートレーナー、つまり日々のジョグを気持ちよくこなすための一足だと割り切るのが正解です。
スピード練習用には、同じシリーズでも軽量なクラウドモンスター3ハイパーなど、別の選択肢を用意しておくと使い分けがきれいにまとまります。
クラウドモンスター3を普段履き・ウォーキングで使ったレビュー



走らない日でも履きたいんだけど、普段履きとしてはどうなの?街歩きでも疲れない?



むしろ普段履きこそ本領発揮かもしれないよ。走るより歩くほうが、あの三層の面白さがわかりやすいんだ。
クラウドモンスター3はランニングシューズですが、普段履きで使っている人がとても多いモデルです。
実際に一日中履いて歩いてみると、走っているときよりも三層クラウドテックの動きを感じ取りやすいことに気づきます。
特につま先側のソールがぼこっと張り出しているため、地面を離れる瞬間に軽く押される感触がクセになります。
歩いているだけで面白い、というのは大げさな表現ではありません。
ここでは日常使いでの快適さと、長く履いたときの持ちについて見ていきます。
普段履きレビューのポイント
- 長時間歩いても疲れにくい
- 通気性は季節で評価が割れる
- アウトソールの持ちは良好
街歩きや立ち仕事で感じたクッションの効き方
8時間ほど履いて歩き回っても、足裏の疲労感はかなり抑えられていました。
35mmという厚みが、アスファルトからの突き上げをしっかり止めてくれているのがよくわかります。
ただし、柔らかくてふわふわするタイプのクッションではありません。
HOKAのようなマシュマロ感を期待すると、思ったより硬いと感じるはずです。
クラウドモンスター3のクッションは「沈み込んで戻る」タイプで、歩くたびに前へ送り出されるような感覚があります。
立ちっぱなしの仕事よりも、歩き続ける用途のほうが相性はいいでしょう。
買い物や旅行など、一日に一万歩以上歩く場面では特にありがたさを感じます。
重さはありますが、転がる推進感がそれを打ち消してくれるので、思ったほど負担にはなりませんでした。
通気性と足首まわりの解放感は季節で評価が割れる
アッパーのニット素材は、とにかく風通しがよくできています。
夏場に履くと蒸れにくく、汗をかいてもすぐに乾いてくれるのが快適でした。
加えて、前作よりかかとまわりがローカット気味になり、くるぶし周辺の解放感が増しています。
足首が自由に動くので、歩いているときの窮屈さがありません。
ただしこれは、裏を返せば冬に弱いということでもあります。
隙間から風が入ってくるため、寒い時期に素足感覚で履くと足先が冷えます。
また、かかとまわりのパーツが減った影響で、足首をがっちり守られている感覚は薄めです。
足首をひねりやすい人は、この解放感が不安要素になる可能性もあります。
クラウドモンスター3の耐久性と寿命の目安
ランニングシューズの寿命は、一般的に600km前後が交換の目安とされています。
クラウドモンスター3もおおむねこの範囲で、走行メインなら半年から1年程度が買い替えのタイミングになるでしょう。
普段履き中心であれば、1年以上使えるケースも珍しくありません。
今作で好印象だったのが、アウトソールのラバーです。
前作より厚みが増しており、擦り減りに対する余裕が生まれています。
さらに、かかと外側が最初から斜めにカットされた形状になっているのがポイントです。
ここは着地でいちばん削れやすい場所なので、あらかじめ削れる角度に合わせておくことで、消耗の進み方が穏やかになります。
三層クラウドテック自体も、へたりの兆候は今のところ見られませんでした。
クラウドモンスター3のデメリット



ここまで褒めてばっかりだけど、逆にダメなところはないの?
そこがいちばん知りたいんだけど!



もちろんあるよ。
むしろ買う前に知っておいたほうがいい弱点が、はっきり2つあるんだ。
クラウドモンスター3は完成度の高いシューズですが、万人向けかというとそうではありません。
実際に履き込んでみると、人によっては致命的になりうる弱点がいくつか見えてきました。
特に重量と、箱出し時の硬さについては、購入前に理解しておいたほうがいいポイントです。
いいところだけを並べても参考にならないので、ここでは気になった点を正直に書いていきます。
そのうえで、対処できる部分についても触れておきます。
気になったデメリット
- 302gはやはり重い部類
- 箱出しは想像以上に硬い
- くるぶし当たりが出る人も
300g超えの重量は軽量シューズ派にはつらい
最大の弱点は、やはり重さです。
28cmで302gという数値は、最近のデイリートレーナーの中でははっきり重い部類に入ります。
250g前後の軽量モデルが増えている今、この差はキロ単位で走ると確実に体感できます。
重くなっている理由は、クラウドテックのパーツ形状を維持するために、密度の高いHelionフォームを使っているからです。
穴の空いた構造を潰さずに保つには、ある程度の硬さと密度が必要になります。
つまりこの重さは、三層クラウドテックという特徴と引き換えに生まれたものだと言えます。
ゆっくり走るぶんには弾む感覚が重さを紛らわせてくれますが、軽さを最優先する人には向きません。
普段から軽量シューズを履いている人は、店頭で一度手に持ってみることをおすすめします。
硬さ・くるぶし当たりが気になるケースと対処法
2つ目は、履き始めの硬さです。
箱から出したばかりの状態では、ソールがかなりしっかりしていて、クッションシューズという印象を受けません。
ただしこれは、50kmから100kmほど走るうちに落ち着いてきます。
最初の数回で判断せず、慣らし期間を設けるのが正解です。
もう一つが、かかとまわりの当たりです。
今作はローカット気味になったことで、履き口の縁がくるぶしの下あたりに来る位置関係になりました。
足首の形によっては、この縁が骨に当たって違和感が出る場合があります。
対処法としては、いちばん上の穴を使うシューレースの結び方に変えて、かかとを後ろに引き寄せるように固定するのが効果的です。
それでも当たる場合は、厚手のソックスに変えるか、サイズを見直したほうがいいでしょう。
膝や足裏に痛みが出るケースは、多くがサイズと紐の締め方に原因があります。
クラウドモンスター3の口コミ・評判



ネットの口コミを見てたら、絶賛してる人と微妙って言ってる人が両方いたんだけど、どっちが本当なの?



実はどっちも本当なんだ。
評価が割れる理由がちゃんとあってね、そこを知ると口コミの読み方が変わるよ。
クラウドモンスター3の口コミを集めていくと、評価がきれいに二極化していることに気づきます。
「シリーズ最高傑作」という声がある一方で、「硬くて期待外れ」という感想も一定数見つかります。
ただしこれは、シューズの出来が不安定だからではありません。
どんなペースで、どんな用途で使ったかによって、感じ方がまったく変わるシューズだからです。
ここでは口コミの傾向を整理し、それぞれの背景を読み解いていきます。
口コミ検証のまとめ
- 好評価はジョグ用途に集中
- 不満は速いペースで発生
- サイズ感の評判は総じて良好
良い口コミに共通しているポイント
高評価の口コミには、はっきりした共通点があります。
まず、ゆったりしたジョグやロング走で使っている人からの評価が非常に高いことです。
長い距離を走っても足裏が痛くならない、後半までバウンス感が続くといった声が多く見られました。
次に多いのが、前作からの改善を実感している人の声です。
クラウドモンスター2でフィット感に不満を持っていた人ほど、今作を高く評価する傾向があります。
初代の弾む感覚が好きだった人が、今作で戻ってきたと感じているパターンも目立ちました。
そしてサイズ感については、ほぼ全員が肯定的です。
Onにしては選びやすい、幅で悩まなくて済むという意見は、口コミ全体を通してかなり安定しています。
普段履きとしての満足度が高いのも、良い評判を押し上げている要因です。
悪い口コミは何が原因で起きているのか
一方、低評価の口コミにも明確なパターンがあります。
最も多いのが、速いペースで使って重さやもたつきを感じたというものです。
これはシューズの欠陥ではなく、単純に用途がずれているケースだと考えられます。
デイリートレーナーにスピード練習の性能を求めると、どうしても評価は下がります。
次に多いのが、履き始めの硬さへの不満です。
箱出しの状態だけで判断してしまうと、期待していたクッション感と違うと感じやすくなります。
慣らし前の感想がそのまま口コミになっている場合が少なくありません。
そして無視できないのが、価格に対する不満です。
24,200円という金額に見合うかどうかは、性能とは別の軸の話になります。
口コミを読むときは、その人がどんなペースで、どんな目的で履いたのかを必ず確認してください。
クラウドモンスター3と他モデルを比較
| 項目 | クラウドモンスター3 | クラウドモンスター2 | クラウドモンスター3ハイパー |
|---|---|---|---|
| クラウドテック | 3層構造 | 2層構造 | 3層構造 |
| フォーム | Helion | Helion | Helion HF(上層) |
| 重量の傾向 | 重め | 重め | 軽量 |
| 乗り味 | 沈んで転がる | あっさり弾む | 圧縮して跳ねる |
| 得意ペース | ジョグ〜ロング走 | ジョグ中心 | ペース走〜レース |
| 価格の目安 | 24,200円 | 値下がり傾向 | 上位価格帯 |



似た名前のモデルが多すぎて混乱してきた……。結局どれを選べばいいの?



使う場面で決めるとスッキリするよ。ジョグ用か、レース用か、それとも安さ重視かの3択で考えてみよう。
クラウドモンスターシリーズは、モデル名が似ているせいで選ぶときに迷いやすいラインです。
さらに今作の発売で、前作のクラウドモンスター2が値下がりし、上位モデルのハイパーも並行して展開されています。
加えて、他ブランドの厚底デイリートレーナーも有力な選択肢になります。
どれも悪いシューズではないので、迷ったときは価格ではなく用途から絞り込むのが近道です。
ここでは代表的な比較対象を並べて、それぞれの立ち位置を整理していきます。
選び分けの基準
- 新感覚重視ならモンスター3
- 安さ重視ならモンスター2
- 速さ重視ならハイパー
クラウドモンスター3と2の違いはどこにあるか
スペック表を見ると、この2足の差はクラウドテックの層数だけです。
厚みもドロップも重量もほぼ同じで、数字の上では違いが見えません。
しかし実際に履き比べると、乗り味ははっきり異なります。
前作は着地でパーツがつぶれてすぐ戻る、軽快であっさりした反応でした。
今作は層が順番につぶれるぶん、沈み込みが深く、そのまま前へ転がっていく感覚になります。
もう一つの大きな違いが、かかとまわりの形状です。
前作はかかとのパーツが立ち上がっていて、足首をしっかり包む安心感がありました。
今作はローカット気味になり、解放感と引き換えにその守られている感覚が薄れています。
足首の安定を重視するなら、あえて値下がりした前作を選ぶ判断も十分にありです。
上位モデル「クラウドモンスター3ハイパー」との使い分け
クラウドモンスター3ハイパーは、名前こそ似ていますが性格の異なるシューズです。
最大の違いは、ミッドソール上層にHelion HFという高反発素材が使われている点にあります。
クッションの深さでは三層構造の通常版が上回りますが、跳ね返る力はハイパーのほうが明確に強めです。
通常版が「沈んでから転がる」のに対し、ハイパーは「圧縮して跳ね返る」感覚に近くなります。
重量も軽く仕上げられているため、ペース走やレースで使うならハイパーが適任です。
逆に、毎日のジョグや普段履きを兼ねたいなら通常版が向いています。
2足持ちができるなら、通常版をジョグ用、ハイパーを勝負用として使い分けるのが理想的な組み合わせでしょう。
他ブランドの厚底デイリートレーナーと並べてみる
同じ価格帯には、他ブランドの厚底デイリートレーナーがずらりと並んでいます。
柔らかいクッションを求めるなら、HOKAのクリフトンシリーズが定番の選択肢です。
1万円台後半で買えることが多く、コストパフォーマンスでは明確に上を行きます。
弾む走り心地を求めるなら、アシックスのノヴァブラストも比較対象になるでしょう。
正直に言えば、価格と基本性能だけで比べると、クラウドモンスター3が勝てる相手ではありません。
それでもこのシューズが選ばれるのは、三層クラウドテックという他にない体験があるからです。
数字ではなく、履いたときの面白さにお金を払えるかどうか。
そこが最終的な判断基準になります。
まとめ|クラウドモンスター3のレビューで分かったこと





いろいろ聞いてきたけど、最後にひとことでまとめるとどんな靴なの?



「他にない体験ができる、ちょっと高いジョグ用シューズ」かな。
そこに納得できるなら間違いない一足だよ。
On クラウドモンスター3をレビューしてきましたが、評価はかなりはっきりしています。
三層になったクラウドテックの踏み心地は、他のシューズでは味わえない完全な新体験でした。
沈み込んでから前へ転がる感覚は、走っても歩いても素直に面白いと感じられます。
サイズ選びのしやすさとワイド展開も、これまでOnを諦めていた人にとっては大きな朗報です。
その一方で、302gという重さと24,200円という価格は、最後まで気になり続けました。
クラウドモンスター3の総評
- 三層ソールは唯一無二
- ジョグと普段履きが主戦場
- 価格だけは割高感あり
買うべきかどうかの判断は、走るペースで決めるのがいちばん簡単です。
キロ5分30秒より遅いペースで距離を積む人、通勤や街歩きでも同じ靴を使いたい人なら、満足度は高くなります。
反対に、スピード練習用の一足を探している人や、軽さを最優先する人には向きません。
その場合は上位モデルのハイパーや、他ブランドの軽量モデルを検討したほうが幸せになれるはずです。
価格を抑えたいなら、値下がりした前作のクラウドモンスター2という手もあります。
ただし前作を選ぶと、今作いちばんの魅力である三層クラウドテックは体験できません。
サイズ感に不安がある人は、返品無料に対応した公式ストアで試すのが確実です。
実際に足を入れて、あの穴だらけのソールがどう潰れるかを確かめてみてください。
数字では説明しきれない面白さが、このシューズにはちゃんと詰まっています。









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