
- 雨の日でも滑りにくい
- 蹴り出しで前に進む
- ジョグから速い日まで対応
- 数値以上に軽く感じる
- 同価格帯では割安感あり
- 前作より硬めの接地感
- カラー展開が地味め
アシックスの人気シューズ「ノヴァブラスト6」が発売されました。
気になるのは、前作ノヴァブラスト5から何がどう変わったのかという点ではないでしょうか。
この記事では、実際に走って確かめたノヴァブラスト6のレビューをお届けします。
変更点、サイズ感、重さ、クッション性、そして長年の弱点だったグリップ力まで、本音でまとめました。
ペガサス42やクリフトン11との比較も紹介するので、買うべきか迷っている方はぜひ参考にしてください。
アシックスのノヴァブラスト6とは?レビュー前に基本スペックをチェック

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | ノヴァブラスト6(NOVABLAST 6) |
| メーカー | アシックス(ASICS) |
| 発売日 | 2026年7月10日 |
| 価格 | 17,600円(税込) |
| カテゴリー | デイリートレーナー |
| ミッドソール | FF BLAST MAX + FF TURBO SQUARED(二層構造) |
| アウトソール | ASICSGRIP(前足部) |
| アッパー | エンジニアードウーブン |
| ソール最大厚 | 約41.5mm |
| 重量 | 約252g(27.5cm)/約266g(28.0cm) |
| ワイド展開 | あり(NOVABLAST 6 WIDE) |
しんきちノヴァブラスト6って、そもそもどんな立ち位置のシューズなの?



ひとことで言えば「毎日履ける相棒」だね。
まずはスペックから整理していこうか。
ノヴァブラスト6は、アシックスが展開する厚底デイリートレーナーの最新モデルです。
シリーズの代名詞である「弾むような走り心地」はそのままに、6代目ではミッドソールとアウトソールに大きな手が入りました。
レビュー本編に入る前に、まずは価格や重量といった基本スペックを押さえておきましょう。
ここを理解しておくと、後半で紹介する実走レビューの内容がぐっと腹落ちしやすくなります。
- 価格:17,600円で前作から1,100円アップ
- 構造:前足部に高反発フォームを新搭載
- 用途:ジョグからペース走まで対応
ノヴァブラスト6の発売日・価格・重量などの基本情報
ノヴァブラスト6の発売日は2026年7月10日で、価格は17,600円(税込)となっています。
前作のノヴァブラスト5が16,500円だったので、1,100円の値上げです。
ただし同価格帯のデイリートレーナーを見渡すと、ナイキのペガサス42が同じ17,600円、HOKAのクリフトン11が19,800円という水準でした。
ランニングシューズ全体が2万円に迫るなか、この価格は踏みとどまった印象を受けます。
重量は27.5cmで約252g、28.0cmで約266g。
ソールの最大厚は約41.5mmと、しっかり厚底の部類に入る一足ですね。
足幅が気になる方向けにワイドモデルも用意されているので、選択肢の幅は広いといえるでしょう。
ノヴァブラストシリーズの中でノヴァブラスト6が担うポジション
ノヴァブラストは、アシックスのジョグ向けシューズのなかでも特に人気の高いシリーズです。
初代から一貫して「トランポリンのような反発」をコンセプトに掲げてきました。
歴代を振り返ると、3で跳ねる感覚がピークに達し、4と5では快適性や安定感を高める方向に舵を切っています。
特に5は「包み込むようなクッション」で高評価を得た反面、スピードを上げたときにやや重さを感じるという声もありました。
そこで6は、快適さを保ちながら反発性を取り戻すという路線に立ち返っています。
デイリートレーナーという枠は変わりませんが、対応できるペースの幅が広がったモデルという理解でよさそうです。
ノヴァブラスト6のレビューの結論|3行でわかる本音評価



細かい話の前に、結局のところ買いなの?
そうじゃないの?



気になるよね。
先に結論だけ言っちゃうと、けっこう評価が分かれる一足なんだ。
長いレビューを最後まで読む時間がない方のために、まずは結論からお伝えします。
ノヴァブラスト6は「前作の弱点をきっちり潰してきた優等生」でした。
一方で、劇的に生まれ変わったかというと、そこまでではありません。
誰にでも文句なしにおすすめできるモデルというより、何を重視するかで評価がはっきり分かれるタイプの一足だと感じています。
まずはその全体像をつかんでおきましょう。
- 最大の進化:グリップ力が明確に改善
- 走行感:前へ転がる推進力が向上
- 注意点:反発は劇的な変化ではない
ノヴァブラスト6のレビューを「買い」と結論づけた3つの理由
買いと判断した理由は、大きく3つあります。
1つ目は、シリーズ唯一の弱点だったグリップ力が明確に改善された点です。
前足部にASICSGRIPが採用されたことで、濡れた路面で滑る不安がほぼ解消されました。
2つ目は、前足部に高反発フォームが加わり、蹴り出しで前へ転がる感覚が強まったこと。
ジョグ専用だった前作から、テンポ走までカバーできる守備範囲へ広がっています。
3つ目は、17,600円という価格です。
同カテゴリーが2万円を超え始めるなか、この内容でこの価格なら十分に納得できるでしょう。
ノヴァブラスト6のレビューで「見送りもアリ」と感じた人の条件
ただし、全員に買い替えを勧めるつもりはありません。
前作ノヴァブラスト5を使っていて特に不満がない方は、急ぐ必要はないと思います。
ミッドソールの進化は数値ほど劇的ではなく、履き比べても「まったくの別物」とまでは感じにくいからです。
また、5の「足全体を包み込むような柔らかさ」が好きだった方は、6の硬めで弾む方向性に戸惑う可能性があります。
跳ねる感覚そのものが苦手というランナーにも、正直あまり向きません。
加えて、型落ちとなった5がセール価格で手に入る時期でもあります。
コスト重視なら、あえて5を選ぶ判断も十分に合理的といえるでしょう。
前作ノヴァブラスト5からの変更点3つ
| 項目 | ノヴァブラスト5 | ノヴァブラスト6 |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2025年3月 | 2026年7月 |
| 価格(税込) | 16,500円 | 17,600円 |
| ミッドソール | FF BLAST MAXのみ | FF BLAST MAX + FF TURBO SQUARED |
| アウトソール | AHAR LO | ASICSGRIP(前足部) |
| アッパー | ジャカードメッシュ | エンジニアードウーブン |
| 反発性 | 高い | 前足部が向上 |
| グリップ力 | 濡れた路面でやや滑る | 大幅に改善 |
| 重量(28.0cm) | 約265g | 約266g |



5から6って、具体的にどこが変わったの?
見た目はあんまり変わらない気がするけど。



見た目は近いけど、中身は3か所も入れ替わってるんだよ。
順番に見ていこう。
ノヴァブラスト6で公式にアナウンスされた変更点は、大きく3つあります。
ミッドソール、アウトソール、アッパーと、シューズの主要パーツすべてに手が入った形です。
数だけ見ると大幅刷新に思えますが、体感の変化には強弱がありました。
どの変更がどれだけ走りに効いているのか、ひとつずつ確認していきましょう。
- ミッドソール:前足部が二層構造に進化
- アウトソール:グリップ素材を新採用
- アッパー:軽量な新素材へ刷新
変更点①ミッドソール前足部に「FF TURBO SQUARED」を新採用
今回いちばんの目玉が、ミッドソールの構造変更です。
前作までは「FF BLAST MAX」という柔らかいフォーム単体でしたが、6では前足部に高反発素材の「FF TURBO SQUARED」が追加されました。
これによりミッドソールは二層構造となり、着地は柔らかく、蹴り出しは弾むという役割分担が生まれています。
FF TURBO SQUAREDはメガブラストなど上位シリーズに使われてきた素材で、ノヴァブラストへの採用は今回が初めてです。
シューズ側面には「FF Turbo²」の刻印が入っており、所有感もなかなか高まりますね。
ソール全体の厚みもわずかに増し、かかとの張り出しが強くなった印象を受けました。
変更点②アウトソール前足部に「ASICSGRIP」を搭載
2つ目は、アウトソール素材の変更です。
前作までは耐久性重視の「AHAR LO」というラバーが使われていました。
耐摩耗性は優秀だったものの、濡れた路面ではどうしても滑りやすく、歴代ノヴァブラストの弱点として長く指摘されてきた部分です。
6では前足部に「ASICSGRIP」という新しいラバーが投入されました。
これはレース用モデルにも使われるグリップ重視の素材で、雨天やコーナリングでの安心感が期待できます。
結論から言うと、今回のアップデートで最も体感差が大きかったのがここでした。
詳しくは後半のグリップ力の項目で掘り下げます。
変更点③アッパーが「エンジニアードウーブン」に刷新
3つ目はアッパー素材の変更です。
前作のジャカードメッシュから、軽量で伸縮性に優れた「エンジニアードウーブン」へ置き換わりました。
公式では軽量性、通気性、デザイン性の向上がうたわれています。
ただ正直なところ、実際に足を入れた段階では劇的な違いは感じませんでした。
ノヴァブラストらしい柔らかく包み込むフィット感は、そのまま引き継がれている印象です。
ヒールカップの作りもしっかりしており、くるぶし周りの擦れといった不安要素はありません。
真夏の発汗量が多い時期にどこまで通気性が効いてくるかは、今後の使用で見えてくる部分でしょう。
ノヴァブラスト6のサイズ感|ワイドは必要?



ネットで買うときって、サイズ選びがいちばん怖いんだよね……。



わかるよ。
でもノヴァブラスト6は、そこまで身構えなくて大丈夫な作りなんだ。
ランニングシューズ選びで最後まで悩むのが、サイズ感ではないでしょうか。
とくにモデルチェンジのタイミングでは、木型やアッパー素材が変わって履き心地が別物になるケースも珍しくありません。
結論としては、ノヴァブラスト6は前作と同じ感覚で選んで問題ない仕上がりでした。
とはいえ細かな違いはあるので、実測とあわせて確認していきましょう。
- 基本:前作と同じサイズでOK
- フィット:中足部がややタイトめ
- ワイド:3E相当の足幅なら検討を
ノヴァブラスト6は前作と同じサイズでいいのか実測でレビュー
普段アシックスのシューズを27.5cmで履いていますが、ノヴァブラスト6も同じ27.5cmでジャストフィットでした。
ノヴァブラスト4、5と履き継いできて、いずれも同サイズで問題ありません。
つま先の捨て寸、かかとのホールド感ともに、前作から大きな変化は感じられませんでした。
ただしアッパーがエンジニアードウーブンに変わった影響か、中足部の締め付けはわずかにタイト寄りに感じます。
甲が高めの方は、シューレースを通常より一段ゆるめに締めると快適になるはずです。
いずれにせよ、普段のサイズ選びをそのまま踏襲すれば大きく外すことはないでしょう。
標準(STANDARD)とワイド(WIDE)はどちらを選ぶべきか
ノヴァブラスト6には、標準幅に加えてワイドモデルも用意されています。
標準はおおむね2E相当、ワイドは3E相当という位置づけです。
普段2Eのシューズで問題なく走れている方なら、標準を選べば十分でしょう。
一方、日常的に3Eや4Eを選んでいる方、小指の付け根が当たりやすい方はワイドが安心です。
ノヴァブラストは厚底でソールが揺れやすい構造のため、幅が合わないと足が横にずれて安定感を損ないます。
迷ったときは実店舗で両方を試すのが確実ですね。
なおワイドは標準に比べて取扱いカラーが少ないので、色にこだわりがある場合は在庫を先に確認しておきましょう。
ノヴァブラスト6の重さ|数値と体感のギャップ



重さは前作とほぼ同じなんだよね?じゃあ走った感じも変わらないんじゃないの?



それがね、数字は同じなのに履くと軽く感じるんだ。
不思議だけど理由もあるんだよ。
スペック表だけを見比べると、ノヴァブラスト6の重量は前作からほとんど変わっていません。
ところが実際に履いて走り出すと、明らかに軽快さが増しているように感じられました。
この「数値と体感のズレ」は、厚底シューズを選ぶうえで意外と見落とされがちなポイントです。
実測値と、その差が生まれる背景を順に整理していきましょう。
- 実測:27.5cmで約252g
- 前作比:ほぼ同重量で誤差レベル
- 体感:数値以上に軽く感じる
ノヴァブラスト6の実測重量を前作・競合モデルと比較
手元の実測では、27.5cmで約252gという結果でした。
28.0cmでも約266gと、前作から2g程度しか差がありません。
数値上は据え置きと考えて差し支えないでしょう。
ソール厚が41.5mmある厚底モデルとしては、十分に軽量な部類に入ります。
同価格帯のナイキ ペガサス42や、クッション系のHOKA クリフトン11と比べても不利のない水準です。
前足部に高反発フォームを追加しながら重量増を2g程度に抑えたのは、素直に評価したいところですね。
装備を足して太らせないという設計思想が、しっかり守られています。
ノヴァブラスト6が数値以上に「軽く感じる」理由をレビュー
それでも履いた瞬間に軽さを感じるのは、前足部のクッション性が変わったからだと考えています。
前作は着地で足全体が沈み込む感覚があり、そこから抜け出すのにわずかな力が必要でした。
6は必要以上に沈まず、蹴り出しで足がスッと前へ抜けていきます。
この足抜けの良さが、そのまま軽快感につながっているのでしょう。
加えてアッパーがエンジニアードウーブンに変わり、足の甲まわりのまとわりつきが減った点も効いていそうです。
シューズの重さは、数字よりも「どこに重さを感じるか」で印象が決まります。
重量の数値だけで前作と同じと判断してしまうと、進化の本質を見誤ってしまうわけですね。
ノヴァブラスト6のクッション性と反発



ノヴァブラストといえば跳ねる感じだよね。
6はもっとビョンビョンなの?



跳ね方の「質」が変わったんだ。
上に跳ねるというより、前に転がる感じかな。
ノヴァブラスト6を語るうえで欠かせないのが、クッション性と反発のバランスです。
今回は前足部に高反発フォームが加わり、二層構造になりました。
その結果、着地から蹴り出しまでの感覚が前作とはっきり変わっています。
ここではクッションの質と、推進力が生まれる仕組みを分けて見ていきましょう。
- 着地:柔らかさは前作を継承
- 蹴り出し:前へ転がる推進力が向上
- 注意:爆発的な反発ではない
着地のやわらかさは前作から変わったのかをレビュー
着地の柔らかさそのものは、前作から大きく変わっていません。
かかとから中足部にかけては引き続きFF BLAST MAXが担当しており、しっとりと沈む感触が残されています。
ただし沈み込みの深さは、やや浅くなった印象です。
前作は足全体を包み込むような柔らかさが持ち味でしたが、6は必要な分だけ沈んで素早く戻ってきます。
この違いは、ゆっくりしたジョグよりもペースを上げたときに際立ちました。
柔らかさを求めて5を選んでいた方には、少し硬く感じられるかもしれません。
一方で、脚の疲労を抑えるだけのクッション量はしっかり確保されています。
蹴り出しの推進力が生まれる二層構造のしくみ
推進力の正体は、前足部に組み込まれたFF TURBO SQUAREDです。
着地はFF BLAST MAXが受け止め、蹴り出しの局面で高反発フォームが押し返すという役割分担になっています。
さらに前足部には「トランポリンポッド」と呼ばれる中空構造が採用されており、たわみと反発を生み出す仕掛けです。
実際に走ると、接地から離地までがスムーズにつながり、脚が自然と前へ転がっていく感覚がありました。
フォアフット走法だけでなく、かかと着地でもこの恩恵は受けられます。
ただし期待しすぎは禁物でしょう。
カーボンプレート搭載モデルのような爆発的な反発ではなく、あくまで日常のジョグを気持ちよくしてくれる範囲の進化です。
ノヴァブラスト6のグリップ力|弱点は解消されたか



ノヴァブラストって雨の日に滑るって聞いたことあるけど、6はどうなの?



まさにそこが今回いちばん変わったところなんだ。
個人的にはここが最大の進化だと思ってるよ。
歴代ノヴァブラストを使ってきた方なら、一度は感じたことがあるはずです。
クッションも反発も文句なしなのに、濡れた路面だけは信用しきれないという不安感でした。
6ではアウトソール前足部にASICSGRIPが新たに採用され、この長年の弱点に正面から手が入っています。
実際に走って確かめた印象と、アウトソールの作りの両面から見ていきましょう。
- 採用素材:前足部にASICSGRIP
- 雨天:滑る不安がほぼ解消
- 耐久性:長期使用は今後要検証
雨上がりの濡れた路面でノヴァブラスト6を履いて走った印象
雨上がりのアスファルトで試したところ、滑る感覚はほとんどありませんでした。
前作までは水たまり付近でペースを上げると、蹴り出しの瞬間にわずかに足裏が流れる不安がありました。
6ではその感覚が明確に減っています。
とくに効果を実感したのが、カーブでの切り返しと、ジョグの終盤に入れる流しの場面です。
接地した足がしっかり地面をつかんでくれるため、思い切ってペースを上げられました。
マンホールや白線の上といった、もともと滑りやすい箇所では過信しないほうが無難でしょう。
それでも普段のロード練習で神経を使う場面は、確実に減ったといえます。
ノヴァブラスト6のアウトソール形状と耐久性をレビュー
アウトソールを裏返して見ると、素材の配置が明確に分かれています。
前足部にグリップ重視のASICSGRIP、かかと側には従来どおり耐摩耗性の高いラバーという構成です。
接地から蹴り出しまでの流れを考えると、理にかなった配置といえるでしょう。
溝の彫りも前作より深めで、水はけの良さにも配慮された形状になっています。
気になるのは耐久性です。
ASICSGRIPは食いつきを優先した素材のため、一般的に摩耗はやや早い傾向があります。
走行距離が伸びたときにグリップ力をどこまで保てるかは、今後の検証課題として残りますね。
ノヴァブラスト6を実走レビュー|ペース帯ごとの走行感



ジョグ用って言われてるけど、速く走りたい日にも使えるのかな?



そこが6の面白いところでね。
実はペースを上げたときのほうが真価を発揮するんだ。
ここからは実際に走って感じた印象を、ペース帯ごとに分けてお伝えします。
デイリートレーナーというカテゴリーは幅が広く、どのペースで使うかによって評価が変わってくるからです。
ノヴァブラスト6は、ゆっくり走ったときとペースを上げたときで、まったく違う顔を見せてくれました。
それぞれの領域での走行感を整理していきましょう。
- ジョグ:安定感重視ならやや硬め
- テンポ走:キロ4分台で最も気持ちいい
- 適正:4分〜5分30秒あたりが得意
ジョグ〜Eペースでノヴァブラスト6をレビュー
キロ5分30秒から6分程度のジョグでは、素直で扱いやすい印象でした。
クッションは十分に効いており、長時間走っても脚へのダメージは抑えられています。
ただし前作のような「包み込まれる柔らかさ」を期待すると、少し物足りなく感じるかもしれません。
前足部が硬めに仕上がっているぶん、ゆっくり走ると反発を活かしきれないからです。
リカバリージョグ専用として考えるなら、もっと柔らかいシューズのほうが快適でしょう。
とはいえ日々のイージーランをこなす一足としては、必要な性能を過不足なく備えています。
厚底特有のふらつきも少なく、初心者の方でも扱いやすいはずです。
テンポ走〜ペース走でノヴァブラスト6をレビュー
本領を発揮するのは、キロ4分30秒前後まで上げたときでした。
前足部でしっかり地面を押せるようになると、蹴り出した力がそのまま推進力へ変わっていきます。
前作で感じていた、沈み込んでから戻るまでのわずかなもたつきがありません。
ビルドアップ走の後半でキロ3分台まで上げても、シューズが重くなる感覚は出ませんでした。
ジョグシューズらしい安心感を残したまま、自然とストライドが伸びていく感覚は素直に楽しいですね。
おおよそキロ4分から5分30秒あたりが、このシューズの得意な領域だと感じています。
それ以上のスピードになると、専用のレースシューズに譲る場面が増えてくるでしょう。
ノヴァブラスト6のレビューでわかったメリットとデメリット



いいところばっかり聞いてる気がするけど、逆に残念だったところってないの?



もちろんあるよ。
買ってから「こんなはずじゃ」とならないように、正直に話しておくね。
ここまで走行感を中心にお伝えしてきましたが、良い点と惜しい点を一度整理しておきましょう。
ノヴァブラスト6は完成度の高い一足である一方、期待の方向がズレていると満足度が下がるタイプでもあります。
購入前に判断材料をそろえておくことが大切です。
実際に履いて感じたプラス面とマイナス面を、包み隠さずまとめました。
- 最大の長所:弱点だったグリップを克服
- 汎用性:1足で幅広いペースに対応
- 惜しい点:反発の伸びは期待未満
ノヴァブラスト6をレビューして良かったと感じた点
いちばんの収穫は、やはりグリップ力の改善でした。
天候や路面を気にせず練習に出られるようになったのは、日常的に走るランナーにとって大きな価値があります。
次に評価したいのが、対応できるペースの幅広さです。
ジョグからテンポ走、ビルドアップ走まで1足でこなせるため、シューズを何足も使い分ける必要がありません。
足抜けの良さから生まれる軽快感も、走っていて素直に楽しいと感じられる部分でした。
加えて17,600円という価格設定も見逃せません。
同カテゴリーが2万円を超えつつあるなか、コストパフォーマンスは高いといえるでしょう。
ノヴァブラスト6をレビューして気になった点・惜しい点
一方で、期待していたほど反発性が劇的に伸びたわけではありませんでした。
高反発フォームの新採用と聞くと大きな変化を想像しますが、体感としては穏やかな進化にとどまります。
前作の柔らかさが好きだった方にとっては、硬く感じられる可能性もあるでしょう。
また、値上げによって前作より1,100円高くなった点も、判断を迷わせる要素です。
カラーバリエーションがやや落ち着いた配色に寄っているのも、個人的には惜しいところでした。
そしてASICSGRIPの耐久性については、まだ結論を出せる段階にありません。
ここは走り込んだうえで改めて追記していきたいと思います。
ノヴァブラスト6と人気シューズを比較
| 項目 | ノヴァブラスト6 | ペガサス42 | クリフトン11 |
|---|---|---|---|
| メーカー | アシックス | ナイキ | HOKA |
| 価格(税込) | 17,600円 | 17,600円 | 19,800円 |
| キャラクター | 弾んで前へ転がる | 安定感と万能性 | 厚いクッション |
| 反発性 | 高め | 中程度 | やや控えめ |
| クッション | やや硬め | バランス型 | 柔らかめ |
| 得意ペース | キロ4分〜5分30秒 | キロ4分30秒〜6分 | キロ5分〜6分30秒 |
| 向いている人 | ジョグも速い日も1足で | まず1足選びたい人 | 脚を守りたい人 |



同じくらいの値段のシューズって他にもあるよね。
どうやって選べばいいの?



キャラクターがけっこう違うんだよ。
求めるものがはっきりすれば、答えは自然と出てくるよ。
デイリートレーナーは各メーカーが力を入れているカテゴリーで、選択肢が非常に豊富です。
そのぶん「結局どれを買えばいいのか」で迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ここでは同価格帯で比較されやすい2モデルを取り上げ、ノヴァブラスト6との違いを整理します。
スペックの優劣ではなく、性格の違いという視点で読み進めてみてください。
- ペガサス42:安定感なら互角以上
- クリフトン11:柔らかさで上回る
- 選び方:走るペースで決めるのが近道
ノヴァブラスト6とナイキペガサス42を比較
価格が同じ17,600円ということもあり、最も比較されやすい組み合わせです。
ペガサス42は接地が安定していて、フォームを問わず誰が履いても扱いやすい万能型でした。
初めてまともなランニングシューズを買う方には、こちらのほうが失敗が少ないでしょう。
対するノヴァブラスト6は、前足部の推進力と走る楽しさが一段上に感じられます。
ペースを上げたときの伸びやかさは、明確にノヴァブラスト6に軍配が上がりました。
安定志向ならペガサス42、ジョグからテンポ走まで1足でこなしたいならノヴァブラスト6という住み分けになりますね。
ノヴァブラスト6とHOKA クリフトン11を比較
クリフトン11は、クッション性と安定感を最優先したモデルです。
価格は19,800円とノヴァブラスト6より2,200円高くなります。
足裏への衝撃をとにかく抑えたい方や、走行距離が多くて脚の消耗が気になる方には心強い一足でしょう。
一方、重量とペースの伸びやかさではノヴァブラスト6が有利です。
軽快に跳ねる感覚を楽しみたいなら、迷わずノヴァブラスト6を選びます。
ウルトラマラソンのような超長距離を視野に入れるならクリフトン11、フルマラソンまでの練習用として選ぶならノヴァブラスト6。
目的の距離を基準にすると、判断しやすくなるはずです。
ノヴァブラスト6のレビューを踏まえたおすすめな人・向かない人



ここまで聞いてきたけど、じゃあ僕みたいなランナーにも合うのかな?



タイプ別に整理しておこうか。
当てはまるかどうかで、判断がぐっとラクになるよ。
ここまでレビューしてきた内容を、ランナーのタイプ別にまとめておきます。
ノヴァブラスト6は完成度の高い一足ですが、万人向けの優等生というよりは、はっきりした個性を持ったシューズです。
自分の走り方や目的と噛み合うかどうかが、満足度を大きく左右します。
買ってから後悔しないよう、最後の確認をしていきましょう。
- おすすめ:1足で幅広く走りたい人
- 要検討:柔らかさ重視のランナー
- 購入前:試着とセール情報を確認
ノヴァブラスト6のレビューを踏まえておすすめできるランナー
まず自信を持っておすすめできるのが、練習用シューズを1足に絞りたい方です。
ジョグからテンポ走、ビルドアップ走までカバーできるため、これ1足あれば日々の練習はほぼ完結します。
次に、雨天や濡れた路面で走る機会が多い方。
ASICSGRIPの恩恵をいちばん実感できる層といえるでしょう。
歴代ノヴァブラストを使ってきて、グリップ力にだけ不満を抱えていた方にも文句なしです。
さらに、初めて厚底シューズを買う方にも向いています。
扱いやすさと楽しさのバランスが良く、走ること自体が好きになる一足だと感じました。
ノヴァブラスト6が向かない人と、買う前の最終チェックポイント
反対に、前作の包み込むような柔らかさを求めている方には向きません。
6は前足部が硬めに仕上がっており、走行感の方向性がはっきり変わっているからです。
跳ねる感覚そのものが苦手な方や、リカバリー専用の一足を探している方も、別のモデルを検討したほうがよいでしょう。
購入前のチェックとしては、まず足幅の確認をおすすめします。
普段3E以上を選んでいる方は、ワイドモデルを視野に入れてください。
価格を抑えたい場合は、型落ちとなった前作のセール価格もあわせて確認しておくと納得感が高まります。
性能差を考えれば、5を選ぶ判断も十分に合理的です。
ノヴァブラスト6 レビューまとめ





いろいろ聞けてスッキリしたよ!
最後にもう一度まとめてくれる?



もちろん。
ポイントを押さえておけば、あとは走るだけだからね。
アシックス ノヴァブラスト6をレビューしてきました。
今回のモデルチェンジで最も評価したいのは、シリーズ唯一の弱点だったグリップ力が明確に改善された点です。
天候や路面を気にせず練習に出られるというのは、日常的に走るランナーにとって想像以上に大きな価値があります。
最後にもう一度、要点を振り返っておきましょう。
- 最大の進化:グリップ力が大幅改善
- 走行感:前へ転がる推進力が向上
- 買い替え判断:前作の不満点で決める
前足部に新採用されたFF TURBO SQUAREDにより、蹴り出しで前へ転がっていく感覚が強まりました。
前作が「快適なジョグシューズ」だったとすれば、6は「走れるデイリートレーナー」へと立ち位置を変えたといえます。
キロ4分から5分30秒あたりが得意な領域で、ジョグからテンポ走まで1足でこなせる懐の深さが魅力でした。
一方、反発性が劇的に伸びたわけではない点は正直にお伝えしておきます。
ミッドソールの進化は穏やかで、前作の柔らかさを愛用していた方ほど評価は分かれるでしょう。
買い替えを迷っている方は、前作のどこに不満があったかを基準に判断するのが確実です。
濡れた路面での不安やスピードを上げたときのもたつきが気になっていたなら、ノヴァブラスト6は期待に応えてくれます。
特に不満がなかったのであれば、セール価格の前作を選ぶ判断も十分に合理的といえるでしょう。
価格は17,600円と前作から1,100円上がりましたが、同カテゴリーが2万円に迫るなかでは健闘した水準です。
初めての厚底シューズを探している方にも、安心しておすすめできる完成度でした。
長期使用による耐久性については、走行距離が伸びた段階で改めて追記していく予定です。
気になっている方は、ぜひ一度あの弾む感覚を体験してみてください。









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