
- 前作から約15gの軽量化
- 前に転がる推進力が快適
- 沈み込みが少なく安定感が高い
- 雨でも滑らないグリップ力
- 約800kmの高耐久でコスパ良好
- 前足部がやや広い作り
- キロ4分切りでは重さが気になる
プーマのディヴィエイトニトロ4、気になっているランナーは多いのではないでしょうか。
前作から約15g軽くなり、ドロップも8mmへと変更されて、走り味がガラッと変わった一足です。
この記事では、ディヴィエイトニトロ4のサイズ感や実際の走行感について、前作や競合シューズと比較しながら正直にレビューしていきます。
購入を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ディヴィエイトニトロ4のレビュー|結論と総合評価

しんきちディヴィエイトニトロ4って、結局どんなシューズなの?
長いレビューを読む前に結論だけ知りたい!



いい質問だね。
ひとことで言うと「レースにも練習にも使える、扱いやすくなった準エリートモデル」だよ。
まずはここから押さえていこう。
ディヴィエイトニトロ4は、2026年1月に発売されたプーマのプレート搭載シューズです。
カーボン配合プレートを内蔵しながら、価格は22,000円に据え置かれています。
前作から約15g軽くなり、ドロップも10mmから8mmへと変更されました。
その結果、デイリートレーナー寄りだった前作から、はっきりとスピード寄りへシフトした一足に仕上がっています。
まずはこの記事全体の結論を、先にまとめておきます。
ディヴィエイトニトロ4の結論
- 軽量化でスピード寄りに進化
- 安定感とグリップ力が高い
- 初カーボンにも扱いやすい
ディヴィエイトニトロ4を一言でいうと「扱いやすくなった準エリート」
ディヴィエイトニトロ4は、いわゆる「スーパートレーナー」に分類されるシューズです。
スーパートレーナーとは、レース用の厚底カーボンシューズに近い性能を持ちながら、日常の練習でも使える耐久性を備えたモデルのことを指します。
実際に履いてみると、上位モデルのエリート4に近い推進力を感じつつ、沈み込みすぎない安定感があります。
プレートもしっかりしなるタイプなので、踏み込む力がそこまで強くないランナーでも扱えます。
ガチガチのレース用シューズにありがちな「速く走らないと気持ちよくない」という敷居の高さは、かなり下がった印象です。
一方で尖った反発力を求める人には、やや物足りなく感じる場面もあるでしょう。
そのバランス感こそが、ディヴィエイトニトロ4の一番の個性だと感じました。
前作からの変更点
ディヴィエイトニトロ4のレビューを読み進める前に、前作ディヴィエイトニトロ3からの変更点を整理しておきます。
ひとつ目は重量で、27.0cm片足で約250gと、前作から15〜20gほど軽くなりました。
ふたつ目はドロップで、10mmから8mmへ下がり、前足部で着地したときにクッションを感じやすくなっています。
みっつ目はアッパー素材で、ニット系から軽量なエンジニアードメッシュに変更され、通気性が大きく向上しました。
この3点が組み合わさることで、走り味は「安心して長く走れる練習シューズ」から「積極的に前へ押し出してくれるシューズ」へと変化しています。
それでいて定価は22,000円のまま据え置きなので、コストパフォーマンスの面でも前作より優秀です。
詳しいスペックは次の章の比較表で確認していきましょう。
ディヴィエイトニトロ4の基本スペック一覧【表あり】
| 項目 | ディヴィエイトニトロ4 |
|---|---|
| ブランド | プーマ(PUMA) |
| 定価(税込) | 22,000円 |
| 発売時期 | 2026年1月 |
| 重量(27.0cm) | 約250g |
| ソール厚(かかと/前足部) | 38mm/30mm |
| ドロップ | 8mm |
| ミッドソール | NITROフォーム(硬度違いの2層) |
| プレート | PWRPLATE(カーボン配合) |
| アッパー | エンジニアードメッシュ |
| アウトソール | PUMAGRIP |
| 耐久距離の目安 | 約800km |
| カテゴリー | スーパートレーナー(準エリート) |



スペック表を見ても数字がいっぱいで、正直どこを見ればいいのか分からないよ……。



大丈夫、見るべきポイントは3つだけだよ。
重さ・厚さ・ドロップ、この3つを押さえれば走り味はだいたい想像できるんだ。
ディヴィエイトニトロ4の基本スペックを、上の表にまとめました。
数字だけを眺めても分かりにくいので、ここでは特に走り味に直結する項目をピックアップして解説していきます。
ランニングシューズは「軽さ」「クッションの厚さ」「かかとと前足部の高低差」の3つで、おおよその性格が決まります。
ディヴィエイトニトロ4は、この3つがすべて前作から変更されている点が大きなポイントです。
まずは数値の意味から確認していきましょう。
スペックの要点
- 27.0cmで約250gと軽量
- 厚さ38mmの中厚底設計
- ドロップは8mmに変更
重量・厚さ・ドロップの数値をチェック
ディヴィエイトニトロ4の重量は、27.0cm片足で約250gです。
プレート入りのシューズとしては標準的ですが、前作から15〜20gほど軽くなっている点が効いています。
ソールの厚さはかかと部が38mm、前足部が30mmで、いわゆる「中厚底」に分類される高さです。
そしてドロップは8mm。
ドロップとは、かかとと前足部のソール高さの差のことで、この数字が小さいほどフラットに近い接地感になります。
前作は10mmだったので、今作は2mm分フラット寄りになった計算です。
この変更によって、前足部で着地したときにクッションを感じやすくなり、地面をとらえる感覚がつかみやすくなりました。
数値だけ見ると小さな差ですが、実走では意外とはっきり体感できる違いでした。
価格と発売時期、シリーズ内での位置づけ
ディヴィエイトニトロ4の定価は22,000円(税込)で、2026年1月に発売されました。
前作も同じ価格帯だったため、今回のモデルチェンジでは値上げが行われていません。
軽量化とプレートの刷新が入ったうえで据え置きなので、実質的な値下げと言ってもいいくらいです。
シリーズ内での位置づけとしては、上位のレース用モデル「ディヴィエイトニトロエリート4」のひとつ下にあたります。
エリート4が29,700円・約170gのレース特化モデルなのに対し、ニトロ4は練習からレースまで幅広くこなす立ち位置です。
プーマのラインナップの中では、価格と性能のバランスが最も良い一足と言えるでしょう。
エリート4との具体的な違いは、後半の比較表で詳しく解説します。
ディヴィエイトニトロ4の外観とデザインの第一印象



箱から出したとき、見た目はどんな感じだったの?
やっぱりプーマっぽいデザインなのかな。



それがね、前作よりぐっとレーシングシューズっぽい顔つきになってたんだ。
手に取った瞬間に「あ、軽い」って分かるレベルだったよ。
ディヴィエイトニトロ4を最初に手に取って感じたのは、想像していたよりも軽くて薄いという印象でした。
前作はどこかデイリートレーナーらしい安心感のある見た目でしたが、今作は明らかにスピード方向へ振られています。
アッパー素材が変更され、ソールの造形もシャープになったことが大きな理由です。
実際に走る前の、見た目と質感の第一印象からレビューしていきます。
外観のポイント
- 薄手で軽いメッシュアッパー
- レース寄りのシャープな造形
- ロッカー形状がひと目で分かる
エンジニアードメッシュアッパーの質感
ディヴィエイトニトロ4のアッパーには、エンジニアードメッシュが採用されています。
エンジニアードメッシュとは、部位ごとに編み方や密度を変えた軽量な網目状の素材のことです。
光にかざすとシュータン部分まで含めて全体が透けて見えるほど薄く、通気性の高さがひと目で分かります。
前作のニット系アッパーは、しっとりと足を包み込むような柔らかさがありました。
今作はそれと比べるとハリのある質感で、レーシングシューズに近い方向性です。
ただし薄いだけの素材ではなく、つま先まわりは目が粗く伸縮性があり、当たりは意外とやさしく感じました。
かかと部分にはしっかりとしたヒールカウンターが入っており、軽量化一辺倒にはなっていません。
「薄いのに頼りなさがない」というのが、アッパーに対する率直な感想です。
ソールの造形とカラーリング
横から見ると、ソールのつま先側が反り上がったロッカー形状がはっきりと確認できます。
ロッカー形状とは、ソールを船底のようにカーブさせて、体重移動を前へ転がすように促す設計のことです。
ミッドソールは硬度の違うNITROフォームが2層になっており、色の境目で上下の層が分かれているのが分かります。
この見た目は上位モデルのエリート4とも共通していて、シリーズとしての統一感があります。
アウトソールにはプーマ独自のPUMAGRIPが配置され、接地する部分にしっかりラバーが張られています。
カラーリングはプーマらしく彩度の高い配色が中心で、街で履いていても目を引くデザインです。
派手すぎるのが苦手な方向けに落ち着いた配色も用意されているので、好みで選べる点はうれしいところでした。
ディヴィエイトニトロ4のサイズ感



サイズ選びって一番失敗したくないところだよね。ディヴィエイトニトロ4は普段どおりのサイズでいいの?



これがちょっと注意が必要なんだ。
今作は足型の設計が変わっていて、人によっては0.5cm下げたほうがいい場合もあるんだよ。
ディヴィエイトニトロ4のサイズ感は、前作から変化しているという声が多いポイントです。
実際に履いてみると、普段のサイズではつま先にそこそこ余裕がある印象でした。
幅についても、スーパートレーナーとしては広めの設計になっています。
特に通販で購入する方は、ここを読んでからサイズを決めることをおすすめします。
サイズ選びの要点
- 全体的にゆとりのある作り
- 前足部は特に広めの設計
- 迷ったら0.5cm下げも検討
「JAPAN FIT」でサイズ選びはどう変わったか
ディヴィエイトニトロ4には「JAPAN FIT」という表記が入っています。
JAPAN FITとは、甲が高く幅が広めという日本人の足型に合わせて木型を調整した設計のことです。
この影響で、前足部やつま先まわりのボリュームが前作より増えています。
実際、前作まで25.5cmがジャストだった方が、今作では25.0cmでちょうど良かったという報告も出ています。
幅が狭めの足の方だと、普段のサイズでは横方向に少し余ってしまう可能性があります。
逆に甲高幅広で今までプーマが合わなかった方には、かなり履きやすくなったはずです。
かかとまわりはヒールカウンターでしっかり固定されるため、少し余裕があってもブレる感覚はありませんでした。
足長よりも、足幅を基準に考えると失敗しにくいサイズ設計です。
他社ランニングシューズとのサイズ換算目安
他ブランドとの比較で見ると、ディヴィエイトニトロ4はやや大きめに感じるという評価が目立ちます。
ナイキのヴェイパーフライやアルファフライを基準にすると、同じサイズか0.5cm下でちょうど良いくらいの感覚です。
アシックスのマジックスピードやアディダスのボストンと比べても、つま先まわりのゆとりは大きめでした。
前作ディヴィエイトニトロ3や、上位モデルのエリート3を履いていた方は、同じサイズだと少し緩く感じる可能性があります。
ただし足の形には個人差が大きいので、この換算はあくまで目安です。
特に薄手のソックスで走ることが多い方は、余りが強調されやすい点にも注意してください。
ネット通販で買うときの失敗しない選び方
可能であれば、まずは実店舗で試し履きするのが一番確実です。
とはいえ在庫の関係でネット購入になることも多いと思います。
その場合は、前作や他社シューズより0.5cm小さめを軸に検討してみてください。
判断に迷ったときは、つま先に1cm程度の余裕が残るサイズを選ぶのが基本です。
プレート入りのシューズは、緩すぎると足が前に滑ってプレートの反発をうまく受け取れません。
また、サイズ交換に対応しているショップを選んでおくと安心感が違います。
返品・交換の条件は購入前に必ず確認しておきましょう。
ディヴィエイトニトロ4のフィット感や履き心地



サイズが合ったとして、実際に足を入れたときの履き心地はどうなの?
ゆるいと走りにくそうだけど……。



そこが面白いところでね。
前足部にはゆとりがあるのに、かかとはガッチリ固定されるんだ。
この組み合わせが効いているんだよ。
ディヴィエイトニトロ4のフィット感は、部位ごとに性格がはっきり分かれています。
かかとから中足部にかけてはタイトに、前足部はゆったりと作られた設計です。
アッパーが薄いため頼りなく感じるかと思いましたが、実際に走ってみると不安定さはありませんでした。
ここではホールド感と通気性の両面から、履き心地をレビューしていきます。
履き心地の要点
- かかとはしっかりホールド
- 前足部はゆとりある設計
- 通気性は文句なしの高さ
かかと〜中足部のホールド感
ディヴィエイトニトロ4で最も好印象だったのが、かかとまわりの安定感です。
しっかりとしたヒールカウンターが入っており、走行中にかかとが浮いたり横にブレたりする感覚はありませんでした。
ヒールカウンターとは、アキレス腱まわりを支える補強パーツのことで、ここが弱いと着地のたびに足が遊んでしまいます。
中足部はシューレースを締めるとぴたりと吸い付くように締まり、足とシューズの一体感が出ます。
アッパーが薄いぶん締め付け具合が伝わりやすく、微調整もしやすい印象でした。
シュータンも薄手ですが、甲に食い込むような不快感はありません。
足首まわりが弱いランナーでも、安心して体重を預けられる作りだと感じました。
前足部のゆとりは「広め」と感じる理由
一方で、前足部については人によって評価が分かれそうです。
JAPAN FITの影響でつま先まわりのボリュームが増え、スーパートレーナーとしてはかなり広めの設計になっています。
足指を締め付けられる感覚がないため、長い距離を走っても指が痛くなりにくいのはメリットです。
ただしスピードを出す場面では、もう少し絞ってあってもいいと感じました。
幅が狭い足の方だと、前足部で足が横に動いてしまう可能性があります。
その場合は、シューレースの一番上の穴まで通して締める方法を試してみてください。
かかとの固定力が高いおかげで、多少の余裕があっても走りが破綻することはありませんでした。
アッパーの通気性とシュータンの快適さ
通気性については、はっきりと優秀と言い切れるレベルです。
エンジニアードメッシュのアッパーは光を透過するほど薄く、走行中の熱がこもる感覚がほとんどありませんでした。
前作のニット系アッパーと比べると、夏場の快適さは明らかに向上しています。
つま先部分は目が粗く伸縮性があるため、柔らかい質感で足あたりもやさしいです。
シュータンも薄手で通気性が確保されており、甲まわりが蒸れにくくなっています。
そのぶん冬場や雨天では水が染み込みやすいので、季節によっては好みが分かれるかもしれません。
総合的には、暖かい時期のトレーニングで真価を発揮するアッパーだと感じました。
ディヴィエイトニトロ4のミッドソールとプレート構造を解説



ソールの中ってどうなってるの?
カーボンプレートって言葉はよく聞くけど、正直よく分かってないんだよね。



じゃあ中身を分解して見ていこうか。
ディヴィエイトニトロ4は「2層のフォーム」と「1枚のプレート」の組み合わせでできているんだ。
ディヴィエイトニトロ4の走り味を決めているのは、ミッドソールの構造です。
硬さの違うNITROフォームを上下2層に重ね、その間にカーボン配合プレートを挟み込んだ設計になっています。
この構成自体は前作から引き継がれていますが、使われている素材とプレートの形状が刷新されました。
少し専門的な話になりますが、走り味の理由が分かるので順番に見ていきましょう。
ソール構造の要点
- 硬度違いの2層フォーム
- 上が柔らかく下が硬い配置
- プレートはしなりやすい設計
2層NITROフォームの硬度差が生む走り味
ディヴィエイトニトロ4のミッドソールには、NITROフォームが2層で使われています。
NITROフォームとは、窒素を注入して発泡させたプーマ独自の軽量クッション素材のことです。
配置は、インソール側にあたる上層が柔らかめ、アウトソール側の下層が硬めという組み合わせになっています。
この硬度差がポイントで、着地の瞬間は上層の柔らかさが衝撃を受け止めてくれます。
そこから体重が乗ると、硬い下層が土台として支え、沈み込みすぎるのを防いでくれる仕組みです。
前作は上層に上位グレードの「NITROフォームELITE」が使われていましたが、今作は通常のNITROフォームに変更されました。
素材名だけ見るとダウングレードのようですが、実際に走ると弾力感はむしろ増しています。
安定感を保ちながら反発ももらえる、バランスの良いセッティングだと感じました。
カーボン配合プレート「PWRPLATE」のしなり具合
2層のフォームの間には、PWRPLATEと呼ばれるカーボン配合プレートが挟まれています。
カーボンプレートとは、ソールに内蔵された硬い板のことで、体重が乗ったときに反発を返して推進力を生み出す役割を持ちます。
今作のPWRPLATEには縦方向の溝が追加され、前作のフォーク状の形状から大きく変更されました。
この溝によって、縦方向の硬さを保ちながら横方向にはしなやかに動くようになっています。
実際に手で曲げてみると、思ったよりも素直にしなる印象でした。
レース用のエリートモデルにあるような「板を踏み割る」感覚は薄く、自然に体重移動をサポートしてくれるタイプです。
そのため、踏み込む力が強くないランナーでもプレートの恩恵を受けやすくなっています。
初めてカーボンプレート入りのシューズを試す方にも扱いやすい設計と言えるでしょう。
ディヴィエイトニトロ4のクッション性と安定感



厚底シューズって、フワフワしすぎて逆に走りにくいこともあるって聞いたよ。
ディヴィエイトニトロ4はどうなの?



そこは安心していいと思う。
このシューズは沈み込みすぎないタイプで、むしろ安定感が武器なんだ。
実際に走った感覚を話すね。
ここからは、実際にディヴィエイトニトロ4を履いて走った感想をレビューしていきます。
まず取り上げるのは、着地したときのクッション性と、走行中の安定感です。
ソール厚38mmという数字だけ見ると柔らかそうに感じますが、実際の接地感はかなりしっかりしています。
クッションと安定性のバランスが、このシューズの評価を大きく左右する部分でした。
クッションと安定感
- 前作より柔らかく感じる接地
- 沈み込みは少なく安定
- 長距離でも脚が残りやすい
着地衝撃の吸収力はサブ4ランナーでも扱えるか
結論から言うと、サブ4レベルのランナーでも十分に扱えるクッション性でした。
上層の柔らかいNITROフォームが着地の衝撃を受け止めてくれるため、脚への当たりはやさしく感じます。
前作と比べても、接地した瞬間の柔らかさは明らかに増していました。
特にドロップが8mmになったことで、前足部で着地したときにクッションを感じやすくなっています。
フォアフット着地、つまりつま先寄りで接地する走り方をする方には、この変更がはっきり効いてくるはずです。
一方でレース用の厚底シューズにあるような、過剰に沈み込む感覚はありません。
そのため「厚底は足首がぐらついて怖い」という方でも、違和感なく履けると思います。
速く走らないと気持ちよくない、という敷居の高さがないのは大きな魅力です。
沈み込みが少なく安定感が高い設計
ディヴィエイトニトロ4の安定感は、同価格帯のプレート入りシューズの中でも上位だと感じました。
理由のひとつが、下層に硬めのNITROフォームを配置していることです。
土台がしっかりしているため、着地のたびに横方向へブレる感覚がほとんどありません。
もうひとつは、かかとまわりのホールド感の高さです。
ヒールカウンターで固定されることで、足首が弱いランナーでもぐらつきにくくなっています。
この安定感のおかげで、疲れてフォームが崩れてきた終盤でも走りが乱れにくいのは大きな安心材料でした。
柔らかいシューズが苦手で、地面をとらえる感覚を大事にしたい方には特に相性が良いはずです。
ただしクッションの快適さだけを求める方には、やや硬めに感じる可能性もある点は覚えておいてください。
ディヴィエイトニトロ4の反発力と推進力



カーボンプレートが入ってるってことは、やっぱりビョンビョン跳ねる感じなの?
そこが一番気になるなあ。



それがね、跳ねるというより「前に押される」タイプなんだ。
反発の出方に個性があるから、そこを詳しく説明するね。
ディヴィエイトニトロ4の走り味で最も特徴的なのが、推進力の出方です。
上方向に跳ね上がるのではなく、前方向へ転がされるような感覚が強く出ます。
これはロッカー形状とフォームの反発が連動しているためで、前作からはっきり性格が変わった部分です。
反発の質を、ロッカーとフォームの両面から見ていきましょう。
反発と推進力の要点
- ロッカーで前へ転がる感覚
- 反発は跳ねずに押すタイプ
- レスポンスがとにかく速い
ロッカー形状で前に転がる感覚
ディヴィエイトニトロ4は、ロッカー形状がしっかり効いているシューズです。
ロッカー形状とは、ソールを船底のようにカーブさせて、かかとからつま先への体重移動をスムーズにする設計のことを指します。
下層のNITROフォームが硬めでしっかりしているため、足を置いたときにソールが潰れず、カーブの形がそのまま活きます。
その結果、接地してから離地までの流れが途切れず、自然と前へ転がっていく感覚が生まれます。
意識して踏み込まなくても勝手に体重が前へ運ばれるので、脚を回す動作がラクになりました。
ドロップが8mmになったことも、この転がりやすさを後押ししています。
ピッチ、つまり足の回転数を上げて走るタイプのランナーとは特に相性が良いはずです。
反発は「跳ねる」より「押される」タイプ
PWRPLATEの反発は、上方向に弾き飛ばすような性質ではありません。
プレート自体が素直にしなるため、踏み込んだ力が前方向の推進力に変換される印象です。
ロッカーで転がりつつ、上層のフォームから反発をもらう構成なので、アグレッシブに前へ押される感覚が味わえます。
そしてレスポンスがとにかく速く、力を入れてから返ってくるまでのタイムラグをほとんど感じませんでした。
いわゆるスーパーシューズのような強烈な助力感を期待すると、やや控えめに感じるかもしれません。
実際、カーボンプレートの推進力そのものは前作よりやや穏やかになったという声もあります。
ただ、そのぶん自分の脚で走っている感覚が残るので、フォームが崩れにくいというメリットがあります。
「シューズに走らされる」のではなく「シューズに背中を押される」一足だと感じました。
ディヴィエイトニトロ4のペース別の実走感



速い人向けのシューズなのかな?
ぼくみたいにゆっくりジョグする日もあるんだけど、そういう使い方でも大丈夫?



大丈夫だよ。
むしろこのシューズは対応できるペースの幅が広いのが強みなんだ。
ペース帯ごとに分けて見ていこうか。
ディヴィエイトニトロ4は、幅広いペースに対応できるシューズです。
実際にジョグからレースペースまで試してみると、それぞれで感じ方が変わりました。
特にどのペース帯が得意なのかを知っておくと、購入後の使い方をイメージしやすくなります。
ここでは3つのペース帯に分けて、実走の感覚をレビューしていきます。
ペース別の相性
- ジョグでも扱いづらさなし
- テンポ走が最も得意な領域
- 高速域はやや物足りなさも
ジョグ〜LSDペースでの扱いやすさ
キロ6分前後のゆっくりしたジョグでも、違和感なく走ることができました。
LSDとは、長い距離をゆっくり走るトレーニングのことで、脚づくりの基礎になるメニューです。
レース用の厚底シューズは低速だとソールが潰れて走りにくくなりがちですが、このシューズは沈み込みが少ないため扱いやすさが保たれます。
ロッカー形状のおかげで、ゆっくりでも体重移動がスムーズに進んでいく感覚がありました。
ただし重量が約250gあるので、ジョグ専用として使うにはやや重く感じるかもしれません。
回復走で使うというより、練習の一部として組み込む使い方が向いています。
「速く走れない日でも使える」という安心感があるのは、練習用シューズとして大きな強みです。
テンポ走・ペース走での相性の良さ
ディヴィエイトニトロ4が最も輝くのは、キロ4分30秒から5分30秒あたりのペース帯でした。
テンポ走とは、ややきついと感じる一定ペースを維持して走るトレーニングのことです。
この速度域になると、ロッカーの転がりとフォームの反発がぴたりとかみ合います。
意識して踏み込まなくてもペースが維持できるので、心肺に集中して走れるのが気持ちよかったです。
安定感が高く脚がブレないため、20km以上の距離走でもフォームが崩れにくいと感じました。
サブ4からサブ3.5を目指すランナーにとっては、ここが主戦場になるはずです。
800kmという耐久距離の目安を考えても、この使い方が最もコストパフォーマンスに優れています。
インターバルやレースペースでの限界点
キロ4分を切るような高速域になると、少しずつ物足りなさが出てきます。
約250gという重量が気になり始め、反発の返りも「もう一段ほしい」と感じる場面がありました。
短いインターバル走のように、一本ごとに全力に近い出力を出すメニューでは、より軽いシューズに軍配が上がります。
とはいえ、まったく走れないわけではありません。
フルマラソンをキロ5分前後で走る方であれば、レース本番用としても十分に選択肢に入ります。
本気でタイムを狙う一本には上位モデルのエリート4、そこに至るまでの練習にはニトロ4という住み分けが現実的でしょう。
1足で幅広くこなしたい方にとっては、むしろちょうど良いバランスだと思います。
ディヴィエイトニトロ4のグリップ力と耐久性



雨の日に走ることもあるから、滑らないかどうかも気になるなあ。
あと、どれくらい長く使えるの?



そこはこのシューズの隠れた強みだよ。
プーマのグリップは定評があるし、耐久距離もメーカーがはっきり公表しているんだ。
シューズ選びで見落とされがちですが、グリップ力と耐久性は満足度に直結する要素です。
いくら走り味が良くても、雨の日に滑ったり、数百kmでへたってしまっては安心して使えません。
ディヴィエイトニトロ4はこの2点で、同価格帯の中でも高い評価ができました。
実際に走って感じた点を、順に見ていきます。
グリップと耐久性
- PUMAGRIPは雨天でも安心
- 公称耐久距離は約800km
- アウトソールの摩耗が少ない
PUMAGRIPは雨の日でも滑らないのか
アウトソールには、プーマ独自のラバー素材であるPUMAGRIPが採用されています。
アウトソールとは、地面に直接触れるソールの一番下の部分のことです。
結論から言うと、雨で濡れた路面でも滑る不安はほとんどありませんでした。
接地した瞬間に地面をつかむような感覚があり、キュッと止まってくれる安心感があります。
マンホールや白線の上のように、滑りやすい場所でも極端に不安定になることはありませんでした。
石畳や濡れたアスファルトでも問題なく走れるので、天候を選ばず練習したい方には心強い装備です。
グリップ性能に関しては、他社の同価格帯シューズと比べても一段上と言っていいレベルだと感じました。
プーマのランニングシューズを選ぶ理由のひとつが、このグリップ力です。
公称800kmという耐久距離の信ぴょう性
ディヴィエイトニトロ4は、メーカーが耐久距離の目安を約800kmと公表しています。
具体的な距離を公表するブランドは珍しく、それだけ自信があるということでしょう。
一般的なランニングシューズの寿命が500km前後とされることを考えると、かなりの高耐久です。
実際、歴代のディヴィエイトニトロシリーズは1000km近く使えたという報告も少なくありません。
アウトソールの耐摩耗性が高く、ミッドソールのへたりも感じにくいのが理由です。
仮に800km使えるとすれば、22,000円という価格も1kmあたりに換算すればかなり優秀と言えます。
ただし使用環境や走り方によって寿命は変わるので、あくまで目安として考えてください。
ソールのすり減りやクッションの落ち込みを感じたら、買い替えのサインです。
ディヴィエイトニトロ4と前作ニトロ3の違い【表あり】
| 項目 | ディヴィエイトニトロ4 | ディヴィエイトニトロ3 |
|---|---|---|
| 定価(税込) | 22,000円 | 22,000円 |
| 重量(27.0cm) | 約250g | 約262〜263g |
| ソール厚(かかと) | 38mm | 39mm |
| ソール厚(前足部) | 30mm | 29mm |
| ドロップ | 8mm | 10mm |
| ミッドソール | NITROフォーム(2層) | NITROフォームELITE+NITROフォーム |
| プレート | PWRPLATE(縦溝入り) | PWRPLATE(フォーク状) |
| アッパー | エンジニアードメッシュ | ニット系 |
| キャラクター | スピード寄り | デイリートレーナー寄り |



前作を持っている人は、わざわざ買い替える価値があるのかな?そこが一番知りたいところだよね。



結論を先に言うと、性能を求めるなら買い替える価値は十分にあるよ。
ただ、前作のほうが好みという人もいるんだ。理由を説明するね。
ディヴィエイトニトロ4は、前作から数値面でいくつもの変更が入りました。
上の比較表を見ると、重量・厚さ・ドロップ・素材のすべてが更新されていることが分かります。
そして数字以上に大きいのが、シューズとしての性格の変化です。
どこがどう変わったのか、スペックと走り味の両面から整理していきます。
前作との違い
- 約15gの軽量化を実現
- ドロップが10→8mmに変更
- 安定寄りから速度寄りへ
スペック面での変更点まとめ
最も大きな変更は、約15gの軽量化です。
27.0cmで262g前後だった前作に対し、今作は約250gまで軽くなりました。
次にドロップが10mmから8mmへ下がり、かかと側が1mm薄く、前足部が1mm厚くなっています。
ミッドソールは、上層に使われていたNITROフォームELITEが通常のNITROフォームへ変更されました。
素材名だけ見ると格下げに思えますが、実際は全体の弾力感がむしろ増しています。
プレートは形状が刷新され、縦方向の溝が追加されたことでしなり方が変わりました。
アッパーもニット系からエンジニアードメッシュになり、通気性と軽さが向上しています。
これだけ変更が入りながら定価は据え置きなので、コストパフォーマンスは確実に上がりました。
実際に走って感じた走り味の変化
走り味で言えば、前作は「安心感のあるデイリートレーナー」でした。
ソールがどっしりしていて、ゆっくり長く走るのに向いた性格です。
対して今作は、ロッカーの転がりと軽さを活かして積極的に前へ進むシューズになりました。
得意なペース帯が、はっきりと速い側へシフトしたイメージです。
前足部で着地したときの柔らかさも増しており、フォアフット着地で走る楽しさが上がっています。
ただし安定感という一点だけで見れば、どっしりしていた前作のほうが上だと感じる方もいるでしょう。
ゆっくり長く走るのが中心なら前作、練習の質を上げたいなら今作という選び方になります。
性能を求めるのであれば、迷わず4代目をおすすめします。
ディヴィエイトニトロ4とエリート4の違い【表あり】
| 項目 | ディヴィエイトニトロ4 | ディヴィエイトニトロエリート4 |
|---|---|---|
| 定価(税込) | 22,000円 | 29,700円 |
| 重量(27.0cm) | 約250g | 約170g |
| ソール厚(かかと) | 38mm | 40mm |
| ドロップ | 8mm | 8mm |
| ミッドソール | NITROフォーム(2層) | NITROフォームELITE(フルレングス) |
| プレート | PWRPLATE(カーボン配合) | PWRPLATE(カーボン) |
| 耐久距離の目安 | 約800km | 約400km |
| 位置づけ | 練習〜レース対応 | レース特化 |



名前が似てるから、正直どっちを買えばいいのか分からないよ。
7,700円も差があるんだね。



そうなんだ。
でも中身はけっこう違うシューズだから、選び方はシンプルだよ。
使う場面で決めるのがおすすめだね。
ディヴィエイトニトロ4とエリート4は、名前が似ているため混同されやすいモデルです。
しかし表を見て分かるとおり、重量は約80gも差があります。
価格も7,700円違うので、どちらを選ぶかは慎重に判断したいところです。
2つのモデルの違いと、現実的な使い分けを整理していきます。
2モデルの違い
- 重量差は約80gと大きい
- エリートはレース特化仕様
- 耐久距離は2倍の差がある
価格・重量・素材のグレード差
最大の違いは重量です。
エリート4が約170gなのに対し、ニトロ4は約250g。
片足で80gの差は、フルマラソンの終盤ではっきりと体感できるレベルの違いになります。
ミッドソールの素材にも差があり、エリート4は高反発のNITROフォームELITEをフルレングスで搭載しています。
ニトロ4は硬度違いのNITROフォームを2層にした構成で、反発よりも安定性とのバランスを重視した設計です。
プレートもエリート4はカーボン製、ニトロ4はカーボン配合と、グレードに差がつけられています。
その代わり、耐久距離はニトロ4が約800km、エリート4が約400kmと、ちょうど倍の開きがあります。
エリート4は軽さと反発を優先したぶん、消耗が早い設計になっているということです。
練習用とレース用、どう使い分けるか
使い分けの考え方はシンプルです。
タイムを本気で狙うレース本番にはエリート4、そこへ向かう日々の練習にはニトロ4という組み合わせが基本になります。
エリート4は反発が強い反面、キロ4分を切るような速いペースでないと性能を引き出しにくい傾向があります。
逆にニトロ4は、ジョグからレースペースまで幅広く対応できるのが強みです。
そのため、シューズを1足だけ選ぶならニトロ4のほうが出番は圧倒的に多くなります。
サブ3.5より速いランナーで、レース用シューズを別に持っている方はエリート4という選択もありでしょう。
初めてプーマのプレート入りシューズを試すなら、まずはニトロ4から入るのが安心です。
価格・耐久性・扱いやすさのすべてで、失敗しにくい選択になります。
ディヴィエイトニトロ4と競合シューズを比較【表あり】
| 項目 | ディヴィエイトニトロ4 | マジックスピード5 | アディゼロ ボストン13 | ズームフライ6 |
|---|---|---|---|---|
| ブランド | プーマ | アシックス | アディダス | ナイキ |
| 定価(税込) | 22,000円 | 19,800円 | 18,700円 | 18,700円 |
| 重量 | 約250g(27.0cm) | 約198g(27.0cm) | 約255g(27.0cm) | 約265g(28.0cm) |
| ソール厚(かかと) | 38mm | 37.5mm | 36mm | 42mm |
| ドロップ | 8mm | 8mm | 6mm | 8mm |
| プレート | カーボン配合 | カーボン | グラスファイバー製ロッド | カーボン |
| 強み | 安定感とグリップ | 軽さ | 接地感の良さ | 推進力 |



同じくらいの価格帯だと、他のメーカーにもプレート入りのシューズがあるよね。
その中でディヴィエイトニトロ4はどうなの?



いいところに気づいたね。
実はこのクラスは激戦区なんだ。
それぞれ得意分野が違うから、比べながら見ていこう。
2万円前後のプレート搭載シューズは、各社が力を入れている激戦カテゴリーです。
表のとおり、価格や重量にはそれほど大きな差がありません。
違いが出るのは、プレートの素材と味付け、そしてシューズ全体の性格です。
ディヴィエイトニトロ4がライバルと比べてどの位置にいるのかを見ていきましょう。
競合比較の要点
- 軽さならマジックスピード5
- 推進力ならズームフライ6
- 安定感ならニトロ4が優位
マジックスピード5との比較
最大のライバルになるのが、アシックスのマジックスピード5です。
最も分かりやすい違いは重量で、マジックスピード5は約198gとこのクラスでは群を抜いた軽さを誇ります。
ディヴィエイトニトロ4とは50gほどの差があり、速いペースでの扱いやすさでは明確に上回ります。
一方で、ソールがやや薄いぶんクッションの余裕は少なめです。
安定感とグリップ力ではディヴィエイトニトロ4に分があり、長い距離を安定して踏み続けたい方には向いています。
スピード練習の比重が高いならマジックスピード5、距離走中心ならディヴィエイトニトロ4という選び方が現実的でしょう。
価格差は2,200円ほどなので、用途で選んで問題ありません。
ボストン13・ズームフライ6との比較
アディダスのアディゼロ ボストン13は、グラスファイバー製のロッドを内蔵したモデルです。
ドロップ6mmとフラット寄りで、接地感をつかみやすいのが特徴になります。
反発の鋭さより、地面をとらえる感覚を大事にしたい方に合うシューズです。
ナイキのズームフライ6は、ソール厚42mmとこの中で最も厚く、推進力の強さが際立ちます。
前へ押し出す力だけで比べれば、4足の中ではズームフライ6が一番でした。
ただし重量は最も重く、グリップの耐摩耗性にはやや不安が残ります。
ディヴィエイトニトロ4は、これらと比べると尖った部分は少ないものの、安定感・グリップ・耐久性が高い水準でまとまっています。
1足で幅広くこなしたい方には、最もバランスの取れた選択肢と言えるでしょう。
ディヴィエイトニトロ4のメリット



ここまで読んできて、いいところがたくさんあるのは分かったよ。
改めて整理してもらえると助かるなあ。



そうだね、一度まとめておこうか。
ディヴィエイトニトロ4の強みは、大きく分けると2つの方向にあるんだ。
ここまでディヴィエイトニトロ4を細かくレビューしてきました。
実際に走って感じたメリットを、ここで一度整理しておきます。
大きく分けると、スピード方向の進化と、安心して使える基礎性能の高さの2つです。
この2つが同時に成立している点が、このシューズの評価を高めています。
主なメリット
- 約15gの軽量化で速く走れる
- 安定感とグリップ力が高い
- 耐久性とコスパに優れる
軽量化とアグレッシブな推進力
まず挙げたいのが、約15gの軽量化によるスピード感です。
27.0cmで約250gという数値は、プレート入りシューズとして扱いやすい重量に収まっています。
この軽さにロッカー形状が組み合わさることで、前へ転がる感覚がはっきりと強まりました。
踏み込んだときのレスポンスも速く、力を入れてから返ってくるまでのタイムラグをほとんど感じません。
上層のNITROフォームから反発をもらいながら、積極的に前へ押されていく感覚は気持ちよく走れます。
ドロップが8mmになったことで、前足部で着地したときの快適さも向上しました。
準エリートモデルという位置づけながら、性能面ではレース用シューズに迫るものがあります。
22,000円という価格でこの走り味が手に入るのは、素直に魅力的です。
安定感とグリップ力の高さ
もうひとつの強みが、走りの土台を支える基礎性能の高さです。
下層に硬めのフォームを配置しているため、着地時に沈み込みすぎず横ブレも起こりにくくなっています。
かかとまわりのホールド感も高く、足首が弱いランナーでも安心して体重を預けられました。
疲れてフォームが崩れてくる終盤でも、走りが乱れにくいのは大きな安心材料です。
そしてPUMAGRIPによるグリップ力は、濡れた路面でも滑る不安がほとんどありません。
天候を選ばず練習できるのは、日常的に走るランナーにとって想像以上に価値があります。
公称約800kmという耐久距離を含めて考えると、コストパフォーマンスもかなり優秀です。
プレートがしなりやすく扱いやすいため、初めてのカーボン系シューズとしても選びやすい一足でした。
ディヴィエイトニトロ4のデメリット



いいところばかり聞くと、逆にちょっと不安になっちゃうな。
気になった点も正直に教えてほしいな。



もちろん。
どんなシューズにも弱点はあるからね。
買ってから「思ってたのと違う」とならないように、ここは正直に話すよ。
ディヴィエイトニトロ4は完成度の高いシューズですが、気になった点もありました。
特にフィット面と、速いペースでの性能には注意が必要です。
ここを許容できるかどうかで、満足度が大きく変わってきます。
購入前に必ずチェックしておきたいポイントを、正直にレビューしていきます。
気になった点
- 前足部がやや広い作り
- 高速域では重さを感じる
- 尖った個性は控えめ
前足部の広さが気になる場面
最も気になったのが、前足部のゆとりの大きさです。
JAPAN FITの採用によってつま先まわりのボリュームが増え、スーパートレーナーとしては広めの設計になっています。
普段のサイズを選ぶと、つま先にそこそこの余裕が生まれる方が多いはずです。
ゆったり履けるのはメリットでもありますが、スピードを出す場面ではもう少し絞ってほしいと感じました。
足幅が狭い方だと、前足部で足が横に動いてしまう可能性があります。
プレート入りのシューズは足が滑ると反発をうまく受け取れないため、ここは無視できないポイントです。
対策としては、0.5cm下げるか、シューレースを一番上の穴まで通してしっかり締めることをおすすめします。
幸いかかとの固定力は高いので、多少の余裕があっても走りが破綻することはありませんでした。
高速域では物足りなさも
もうひとつは、キロ4分を切るような速いペースでの物足りなさです。
約250gという重量が気になり始め、反発ももう一段ほしいと感じる場面が出てきます。
短いインターバル走のように、一本ごとに高い出力を出すメニューでは、より軽いシューズに軍配が上がるでしょう。
またプレートの推進力そのものは、前作よりやや穏やかになったという声もあります。
安定性を高めた代わりに、上へ弾き飛ばすような強烈な助力感は控えめです。
そのため、初代のような尖った刺激を期待すると肩透かしを食らうかもしれません。
扱いやすさと引き換えに、個性の鋭さは丸くなったというのが率直な感想です。
刺激的な反発を求める方は、上位モデルのエリート4を検討したほうが満足できると思います。
ディヴィエイトニトロ4はこんなランナーにおすすめ



メリットもデメリットも分かったけど、結局ぼくは買っていいのかな?
どんな人に向いてるのか教えてよ。



ここが一番大事なところだね。
向いている人と、そうでない人がはっきり分かれるシューズだから、両方の目線で整理しよう。
ディヴィエイトニトロ4は、幅広いランナーに対応できる万能型のシューズです。
とはいえ、すべての人にベストな一足というわけではありません。
これまでのレビュー内容をもとに、買って満足できる人と、別のモデルを検討したほうがいい人を整理します。
自分がどちらに当てはまるか、チェックしてみてください。
おすすめ度の目安
- サブ4〜サブ3.5層に最適
- 初カーボンにも扱いやすい
- 1足で幅広く使いたい人向け
買って満足できる人の特徴
まずおすすめしたいのが、サブ4からサブ3.5を目指しているランナーです。
キロ4分30秒から5分30秒あたりのペース帯で、このシューズは最も気持ちよく走れます。
テンポ走や距離走を中心に練習を組み立てている方なら、出番はかなり多くなるはずです。
次に、初めてカーボンプレート入りのシューズを試したい方にも向いています。
プレートが素直にしなるうえ沈み込みも少ないので、レース用の厚底シューズにありがちな不安定さがありません。
また、練習からレースまで1足でこなしたい方にも最適です。
耐久距離の目安が約800kmと長く、22,000円という価格を考えてもコストパフォーマンスに優れています。
甲高幅広の足型で、これまでプーマが合わなかった方にも一度試してほしい一足です。
別モデルを検討したほうがいい人
一方で、足幅が狭い方は前足部の余裕が気になる可能性があります。
その場合は必ず試し履きをするか、0.5cm下げるサイズ選びを検討してください。
次に、キロ4分を切るペースでの練習が中心という方です。
約250gという重量が足かせになりやすく、より軽量なマジックスピード5などが選択肢に入ってきます。
強烈な反発やバウンド感を求める方も、物足りなさを感じるかもしれません。
その場合は上位モデルのエリート4を検討したほうが満足度は高いでしょう。
また、ゆっくり長く走るジョグ専用の一足を探している方にも少しオーバースペックです。
そうしたケースでは、同じプーマのヴェロシティニトロなど、より柔らかいモデルのほうが快適に走れます。
ディヴィエイトニトロ4のよくある質問



だいたい分かったけど、細かいところでまだ聞きたいことがあるんだよね。
みんなが気になることってどんなこと?



じゃあ最後に、よく聞かれる質問をまとめて答えていこうか。
購入前の最終チェックとして読んでみてね。
ここまでディヴィエイトニトロ4を細かくレビューしてきました。
とはいえ、実際に買うとなると細かい疑問が残るものです。
ここでは購入前によく聞かれる質問を取り上げて、まとめて回答していきます。
最後の判断材料として役立ててください。
よくある疑問
- 初カーボンでも使えるか
- レース本番で使えるか
- サイズはどう選ぶべきか
初めてのカーボンプレートシューズとして選んでもいい?
結論から言うと、初めての一足として十分におすすめできます。
レース用の厚底カーボンシューズは、速いペースで踏み込まないと性能を引き出しにくく、慣れないうちは不安定に感じることが少なくありません。
その点ディヴィエイトニトロ4は、下層に硬めのフォームを配置しているため沈み込みが少なく、着地したときのぐらつきがほとんどありませんでした。
プレート自体も素直にしなるタイプなので、強く踏み込めなくても自然に体重移動をサポートしてくれます。
「速く走らないと気持ちよくない」という敷居の高さがないのが、このシューズ最大の親切さです。
耐久距離の目安も約800kmと長いため、練習で履きつぶしながらカーボンの感覚に慣れていくという使い方ができます。
いきなり3万円クラスのレース用モデルを買うより、はるかに失敗しにくい選択でしょう。
レース本番で使える?普段のサイズでいい?
レース使用については、狙うタイムによって答えが変わります。
フルマラソンをキロ5分前後で走る方であれば、本番用として十分に戦える性能を持っています。
安定感が高く終盤でもフォームが崩れにくいので、後半の失速を抑えたい方には向いているはずです。
一方でキロ4分を切るペースを維持するなら、約250gという重量が気になり始めるため、上位モデルのエリート4を選んだほうが結果につながります。
サイズについては、注意が必要です。
JAPAN FITの採用でつま先まわりに余裕が出ているため、前作や他社シューズより0.5cm下げるサイズ選びが基本になります。
足幅が狭い方は特に、可能であれば試し履きをしてから購入することをおすすめします。
通販で買う場合は、サイズ交換に対応しているショップを選んでおくと安心です。
まとめ





いろいろ教えてもらってスッキリしたよ!
最後にもう一度、ポイントをまとめてくれる?



もちろん。
ここまでの内容をぎゅっとまとめておくから、買うかどうかの最終判断に使ってね。
今回は、プーマのディヴィエイトニトロ4をレビューしました。
前作から約15gの軽量化を果たし、ドロップも8mmへと変更されたことで、走り味ははっきりとスピード寄りにシフトしています。
それでいて硬度の違う2層のNITROフォームが土台を支えてくれるため、沈み込みすぎず安定感は高いままです。
この記事のポイントを、あらためて整理しておきます。
ディヴィエイトニトロ4のまとめ
- 約250gでスピード寄りに進化
- 安定感とグリップ力が優秀
- 約800kmの高耐久でコスパ良好
ロッカー形状の転がりとプレートのしなりが噛み合い、上に跳ねるというより前へ押し出される推進力が味わえます。
PUMAGRIPによるグリップ力は雨の日でも心強く、公称約800kmという耐久距離も含めて、22,000円という価格に対する満足度は高い一足でした。
一方で、JAPAN FIT採用による前足部のゆとりは人を選びます。
足幅が狭い方は、前作や他社シューズより0.5cm下げるサイズ選びを検討してみてください。
またキロ4分を切るペースが中心の方には、重量と反発の面で物足りなさが出てきます。
その場合は上位モデルのディヴィエイトニトロエリート4を選んだほうが満足できるでしょう。
逆に言えば、サブ4からサブ3.5を目指すランナーにとっては、これ以上ないほどバランスの取れたシューズです。
練習からレースまで1足でこなせて、初めてのカーボンプレートシューズとしても扱いやすい。
プレート搭載シューズのデビュー戦にも、日々のトレーニングの相棒にも、安心して選べる一足だと感じました。
気になった方は、ぜひ一度足を入れてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。









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